「思川」という小説の構想を練りに行く2 〜思川温泉と思川〜
目的は言い訳です。
小説の構想なんかいいわけなので、それそっちのけで、ひとまず温泉的なものに入ろうと思いました。
すると、小山温泉思川、というのがあるではないですか。
例の「小山ゆうえんち」跡にできたハーヴェストウォークと呼ばれるモールの中にある温泉。せっかくだからバスで行こうと並びます。
夏休みの最後、中学生がたくさん並んでいます。普通の大人は自動車で行くのでしょう。ちょっと、誰なのこれ感が、車内に充満しております。まあ旅の恥はかき捨て、案外旅行者のような人もいます。
満員です。終点まで200円。
バスの中では、地元のオバサン、オジサンと運転手さんが話していました。アッ、U字工事のイントネーションだ!現実だ!
旅情です。
ハーヴェストウォークというモールの中にある小山温泉思川、来ました。
事前情報だと、いわゆる街中のスーパー温泉みたいな感じではなく、必要最低限がある温泉だということです。
あまり期待はしておらず、夏の間続いていた胃痛が治ってくれないかなあ、くらいの気持ちで来ました。
ところがです。
山梨県のほったらかし温泉に比する絶景が、男湯からは見えます。
眺望。
やばい。
川がちょうど蛇行してくる曲がり道に、男湯は突き出している。
だから、湯につかりながら、川の流れに相対するように、眺めが広がるのです。
イメージつかないですよね?
写真は撮れないので、記憶による鳥瞰図、途中で学童から電話。
こんな感じ。川の流れに、ぶつかる感じで配置されているので、温泉に、特にツボ湯につかりながら、川の流れをながめ渡せるわけです。今日は朝、豪雨があったからなのか、水量も多く、雄大でした。
室中からも川を眺められるように、窓も全開なので、ものすごい開放感です。
台風はイヤだけれど、風のある日は、夏なのに、気持ちいいです。
人がいる時は混雑するかも知れないけど、月曜日の午前、狙い目です。
ベンチで裸で寝っ転がると、もう、寝てしまいます。
裕次郎立ちをしているオジサンもいました。
開放感半端ないです。
写真撮りてえ。
ただ、向こうからも見えます。
それが難点かも知れません。
*
ここで、問題が発生しました。
気付いたら、充電が、24%しかない。
朝、100%だったはずなのに、なにやってんのよ。
あんな見取り図書いたり、帰ってきてから、文章を書けばいいのに、行きの電車の中で、アップしてるから、そんなになるんでしょうよ。
天の声が聞えた。
コンビニで、充電のキットを買いました。
余計な出費。
とりあえず、ごはんを食べよう。
でも、夏の間、ずっと胃が痛いんですよね。
暴飲暴食しているから、というのもあるかも。
特に昨日の昼からずっと痛かった。
けれど、温泉に入ったら、痛みは和らいだ。
食べられそう。
そばかなんかがいい。
検索、検索っと。あ!どんどん充電がなくなってく!
しかたがないので、「思川」という小説の舞台を探しに、まずは、観晃橋というところに行きました。
駅から西にまっすぐ、栃木市とを結ぶ道路が川と交差するところにかかっている橋のことですね。
バスを降りて、橋へと向かっていきます。
右にうなぎ、川魚…いつもなら、コレ!というところですが、充電器が結構高かった。
左に和食処。ひもかわうどんというのぼりが。コレ!と思って行ってみたら、お休み…orz。
もう、橋との間に、バソップチャイというタイ料理しかないじゃん。
ま、いいか、と入ったら、案外、客がいる。
一人で来てるオバサン、三人で話し込んでるオバサン、観光客っぽい女子二人連れ、よくわからないフィリピン系の若い女子2人と明らかに悪そうな若い男子1人の三人連れ。
現地感ある。
鶏のガパオを頼みました。
美味しい!
少し、味付けは濃い目だけれども、魚醤の香りと香草の香りも、キチンと薫る。770円。いつもなら、大盛にして、もう一品頼んでいたところだけれど、胃も痛くなるかもしれないので、泣く泣く、一品だけ。
結構、ちゃんとしてる。
また、来たい。体調万全で。
コーンがトッピングされた謎に硬いプリンもおまけでもらう。
これもおいしい。
外に出たら、暑い…。
とりあえず、思川の全景を撮影。
川の水が多い。かなり、ギリギリにまで、水が。
でも、栃木の川は、人が川本体にアクセスしやすいように出来てるね。
埼玉だと、こうはいかない。
台風が近いのと、朝方のゲリラ豪雨のせいかな…。
これで、小説が何か、構想できるのか…?
川を離れて、城山公園に行った。
城山公園の周りの建物を見渡すと、昔、旅館だったっぽい建物がアパートに転用されているケースが多い。
タイトルは「思川」で、どう考えても、昭和の恋愛…みたいなのが連想されてくるはずなのに、自分が考え付くのは、
昔旅館だった建物に、どうしようもなくて都会から引っ越して来た男…
住人はフィリピンからの出稼ぎで日本に来たニキータ…
ニキータの働く仕事先(パブ)でボーイとして働くサントス…
ドア脇の窓にべたべたと貼り付けられた謎の文章の部屋の住人…
目を悪くしているけれども昔凄腕の狙撃兵だった住人のじいさん…
みたいな感じになっちゃうなー。
ハーヴェストウォークが結ぶ中学生の恋愛、みたいなのは、やっぱり無理なのかな。
で、気づいたのは、充電キットに付随している、線、口がライトニングじゃないじゃん!ということ。
充電できず、まだ、中編だよ。