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南アフリカ、パール、ザ ブラックスミス、フェイスリップ ペットナット、コロンバール、2019

なんとも蒸し暑い、という夜なので、こんな日はやっぱりキンキンに冷えたペットナット(ペティアン ナチュレル)。香りだ味だ、と細かいことはいわずにグビグビ飲みたい!

というわけで出してきたのは、すでに新しいビンテージも出ているフェイスリップ2019。ブドウ品種はコロンバール100%。コロンバールは初めてなので、品種特性も知りたいとかなんとか考えてしまうも、とりあえず喉を潤したい!

フェイスリップ

Face/Ripは、トレメイン・スミス氏による日本向けのペットナット。スミス氏は、マリヌーで醸造長を務めながら、その傍らで自身のブランド「ザ ブラックスミス」を展開。その後、大手のファーブルマウンテン(フェイブル マウンテン表記も)に引き抜かれ、現在も勤務。ただ未来の独立を目指して、着々と準備中とのこと。ファーブルマウンテン、あんまり日本に最近は入ってきてないよね。

エチケットは骸骨が人の顔のマスクをつけようとしているイメージで、ワインのイメージがなかなか伝わらないが、ユーモアがありますね。他にもザ・ブラックスミスのワインはちょびちょびと日本には入ってきているのだが、まだ飲めていない。

エチケットに書かれた詳しい造り

ちなみに、エチケットの横には、メトード・アンセストラルでつくったペティアンであることが書かれている。

南アフリカのスワートランドから南東にあるパールにて造られたもの。アルコール度数は10%。やっぱり夏用だ。実際、細かいことにこだわらず、グビグビいけることは確かだ。2020ビンテージは11%らしいから、よりグビつけるビンテージ。実際、朝の目覚めは、従来の飲み過ぎよりも調子は良かった。

香りは、ジンジャー、レモン、名前が思い浮かばない花。昨日、子どもたちの通学班を見送った帰りに嗅いだ香り。沸き立つようなそれではないものの、オフフレーバーもなく、楽しめる。微発泡は、ほどよく口腔内を刺激する。

味わいは、やっぱりジンジャー、ラムネ、レモン。横に広がる、酸っぱうまい酸が特徴的。日本の酸味を強調したワインを飲みなれている身にしてみたら、このくらいの酸っぱさは、青デラほどではないなと感じる。ただ、酸っぱいは酸っぱいので、そこは覚悟した方がいい。

アフリカンブラザーズさんが輸入するワインは好き

色は、こういうものなのか。ジンジャーエールのようなディープな黄金色。イチョウの葉っぱが枯れたような色。時間がたってしまったからなのか。もともと買ったときの色をはっきりと思えていないのだが、取り扱い店のHPなどから確認すると、そこまで色が変化したとは思えないので、よかった。

梅スカッシュのよう?

2日目

2日目の朝

とあるHPで調べていたら、2日目は果実本来のアロマが戻ってくるというので、出かける前に香りだけ(もったいないのでちょっと飲んだって言ったら会社に怒られちゃうな)。確かに、白桃、あんずの感じがあって、昨日よりもアロマティック。冷やし加減はそこまで変わらないのに。

これも2日で開けてしまうタイプの一人で一本いける系ですね。

価格は2000円台じゃなかったかな。蒸し暑い夏の夜に。

Tremayne Smith氏のこと

日本語のサイトだけではやはり海外の生産者の情報は届かない。人となり、醸造哲学のようなものになるとなおさらだ。言葉を扱う仕事と違って物を扱う仕事は、それを言葉で過剰に説明する必要はないからだ。むしろ、過剰さは虚飾の一要素としてみられてしまうので。

だから本来は、トレメイン・スミス氏の考え方、やり方を知りたければ、現地に行って本人に聞くしかない。ものづくりをする人の発想を紹介するときは必ずインタビューをしにいく。それと同じだろう。

ただ、コロナ禍だからとかではなく、海外に行って、探して、関係を作って、見学させてもらって、話を聞く。これは庶民には大変な話だ。ミクルスキさんもスミスさんもいずれにしても同じことだろう。だから、ネットの情報は、それでも必要だ。

トレメイン・スミス氏の情報や醸造哲学を探すと、このHPが出てくる。名前よりも、The Black Smithに紐付けられていることの方が多い。検索ワードは、だからワインレーベルで入れた方がいいようだ。

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