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ブルゴーニュ、マルサネ、ドメーヌ・ジャン・フルニエ、キュヴェ・サントーバンブラン 2018

今日、午前中、今年のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーが届いた。しかし、さすがに今日は飲めない。少し、落ち着かせたい。

なので、今日開けたのは、ブルゴーニュのマルサネ村のドメーヌ・ジャン・フルニエのローラン・フルニエ氏が手掛ける、キュヴェ・サン・トーバン2018。

洋梨、シナモン、白い花の香りが、複雑に香る。オレンジのような後を引く柑橘香も奥にあって、立体的。

美味しい。

やや冷涼でミネラルも感じるアタックに、慈味深い果実味が広がる。苦みのようなものはなく、円形に拡がる酸が心地いい。

2019も買いたい。

こだわりのお店で、届いてすぐに新聞にくるんでセラーに入れた。ただ、できるだけ早く飲みたかった。

開けて、まず瓶の口に鼻を近づけて香りをかぐ。蒼龍葡萄酒の鈴木大三さんがよくやっているのを見た。

その後、グラスにそっと注いで香りをかぐ。

素人なので、その辺は見よう見まねで、一度何もせずに嗅いだあと、スワリングをして、もう一度嗅ぐ。

そんなに高くはなかったのに、美味い。これも一本飲んじゃいそう。でも、変化をみるために、半分は残しておこう。

晴れた土曜の午後は、アンニュイな気分にさせる。

そのアンニュイな気分の中、未だ解消できていないモヤつく思いと、差し当たってやらなければならないこととがせめぎ合って、なんとも言えない気分になってしまう。

言葉にしようとすれば出来る。しかし、言葉にしてしまうと具体的過ぎて、パブリックの空間での発言としては強すぎる。曖昧に書くには、まだ消化しきれていない。何かを書き出そうとすれば、何かが掣肘する。モヤついた気分のまま、時が過ぎる。

皆さんは、書く時間を1日の、あるいは週のどこにとるのだろうか。そして、書く環境をどのように整えるだろうか。

私はというと、隙間の時間にタブレットを使って、エピソードや思いを書き込んでおいて、夜寝る前に編集して、朝晩の通勤時間で校正してアップロードする。書いている媒体は大きめのタブレットで、環境は車の中で待っている時や、電車の中で立ちながらが多い。

実はPCに向かって姿勢を正して書くことは、私の場合決して多くない。そして、改まった姿勢を取ると、すぐに書くことを見失ってしまうことも多いのだ。写真もタブレット編集の方が、すぐに貼り付けられるので、PCで書いた場合も、最後はタブレットからアップロードしているのだ。

20代くらいの頃は、自分の文章が恥ずかしくて読み返せなかった。しかし、忘れた頃に他者に成り代わって読み返すというのは重要で、読者になったつもりで何度も手を入れているうちに、客観的なものに近づいていく。すると、恥ずかしさもなくなる、というか、単なる自己表出から徐々に離れていく。

依頼があって、Webの出版物に、ちょっとした文章を載せることになった。論説のようなものである。ここ数日、その文章を書いていた。この記事を書き始めたときには、三度目の書き直しをしていた。今、だいたい終わって、注や典拠の見直しをしている。



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