小布施ワイナリーの日本酒頒布会の7号酵母を9年後に飲む
もう一般への頒布は終わってしまったけれども、長野県の老舗ワイナリーの小布施ワイナリーは、先祖が造り酒屋だったこともあって、少量の日本酒も作っている。
一般には三本ほど毎年リリースされるようだけれども、その発端として、1号酵母から9号酵母までで日本酒を作ってみた頒布会がかつてあった。おそらく1号酵母から9号酵母まで(8号はない)つくってみて、それをセット販売してくれた最初の年は2014年だったと思う。
それを保存(途中から放置)してしまっていたのは、私の怠慢にほかならない。9年経ち、2回の引越しを経てしまった。
今回、みつけたのはseptすなわち7号酵母のものである。
最初セプテンバーは9月だから9号だっけ?と思っていたけれども、フランス語の7はseptだったなあと思い出し、あ、そうか、歴は二つあとから調整で余計なものが二つ加わったからズレたんだっけ、と、やったわけでもないカエサルとアウグストゥスにちょっとイラついた。
どれくらいメイラード反応が進んでいるんだろうと思ったら写真のように、そこまででもなく、しかも、ヒネた香りはほとんどなく、いわゆる紹興酒の香りがスッと鼻先をかすめるだけにとどまった。飲むと杉や水あめの香りが爽やかで、ああ、いい造りの酒だったんだなあ、と思わせる。
カレーをテイクアウトしていたので、それと合わせたら、とても美味しかった。ただ、この具沢山のドライカレーにナンは不適だった。
さすが小布施の日本酒と感嘆した。
日本酒古酒は、諏訪の麗人で、試しているが、それを基準として、ダメになった古酒と良い熟成の古酒を区別するなら、小布施は良い熟成していた様な気がする。
2023.03.18の日のことで、健康診断前に飲みました。