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北澤ぶどう園 Kuwabara Gewürztraminer 2020
私がここ数年、秋の生食用ぶどうの購入先として、お世話になっている北澤ぶどう園さん。長野県千曲市にあります。千曲市は標高は低いのですが、Wa Yawataの渡辺菊さんなど、私好みの味わいのワインぶどうができる地域でもあり、北澤ぶどう園さんのパンフレットにワインがラインナップされているのを拝見して、さっそく購入した一品です。日本では、栽培が多いとはいえないゲヴュルツトラミナー。他の地域だと、小布施ワイナリーさん、リュードヴァンさんというところのものを飲んだことがありますが、基本はアルザスやドイツのそれが多かったものです。
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そんな品種で一本仕上げたということで、今日開けたのは、まさにKuwabara Gewürztraminer 2020です。醸造はカーヴハタノの波田野信孝さん。昔は、「Man Malu Noka まんまる農家」という名前で委託醸造のワインをリリースしていましたが、自社醸造になってカーヴハタノとなりました。
私はこれでも研究者で、以前森将軍塚古墳というところの近くにある長野県立歴史館に資料を見せてもらったりしておりました。そうした中で、東信、北信のワイナリーの叢生に並走し観察してきたつもりなのですが、カーヴハタノさんの登場で一区切り自分の中ではついたような気がしたのです。
さて、そんな波田野さんが、北澤さんのブドウを醸す。
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外観は薄目のレモンイエロー。とろみがある。冷やしていても、アタックには温度感を感じる。アルコール度数は13度。
香りはライチ、洋梨、パイン、アカシアのはちみつ、黒糖。トップにはライチ香があり、全体はパイナップル。完熟感ある。アタックにキンカンのような渋みと甘み。酸味はあまりなく、アフターにミネラル。甘口とありつつも、糖の甘みとは異なるニュアンス。
私には、金柑を皮ごとかぶりついたときのようなみずみずしい甘みとほろ苦さが思う浮かぶ。おばあちゃん家(2004年くらいに亡くなったが)で昔小さいころに食べた果実のようなほっとする甘さだ。氷結なので、甘みと一緒に渋みも抽出されたという感じなのだろうか。
いずれにしても、ゆっくり飲みたい一品。
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