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「ロシア製ミサイル、ポーランド着弾」/ロシアが打ったかどうかはわからない・ポーランドは火薬庫の歴史あり

ロシア製ミサイルがポーランドに着弾

ロシア製ミサイルがウクライナ国境に近いポーランドに着弾して被害者が出来ているかもしれないと言うニュースに、ドキッとした。

かねてよりポーランドの動きは要注意

ロシアのウクライナ侵攻に関しては、かねてからポーランドの動きに要注意であるとは、エマニュエル・トッドも「第三次世界大戦はもう始まっている」文春新書で警告している。

第二次大戦の先例

これには地政学的要因が色濃く、現に第二次大戦は、小国ポーランドの拙劣な外交と英米仏に依って齎されたと言える。本ブログでも触れたことが有るが、1939年8月、ヒトラーはポーランドに、ドイツ人が90%以上住むダンツイッヒの変換とポーランド回廊の交通を要求したが、ポーランドは英米仏の支援を背景に、ある妥当性の有ったドイツの要求に対し直接交渉すら拒否したことがヒトラーをしてポーランド侵攻を決意させ、それにより英仏の参戦を招いた末に第二次大戦へと導かれた。
それは、様様なところで書かれているように、ポーランドの拙劣さというものであったということである。
下記米国政治家ハミルトンフィッシュの「ルーズメルトの開戦責任」(草思社文)にも明確に記載されている。

渡辺惣樹さんや馬渕睦夫さんの著作でも論じられているものがあると思うので興味ある方は当たってみられたい。

今回バイデンの初動には安心した

そういう意味で、ドキッとしたのだが、今回はバイデンの初動をみて安心はした。

まず冷静な対応だと思われる。ロシアからの発射の可能性の低いことを言及し、ポーランドに対するNATOのコミットメントを確認し、ポーランドの調査に協力する旨、発表した。

更に夜になり、下記記事によれば、ウクライナのロシアミサイルに対する迎撃ミサイルの可能性が高いとのことであり、まずは胸をなでおろす形となっている。

現今のウクライナに表象されるように、地域によってはバルカンという呼ばれ方も含む、中欧はまさに火薬庫なのである。

日本は歴史こそは最低限の知識として押さえて、安全保障観を研ぎ澄ましていかなければならない。
まさに、愚者は経験に学び、賢者は歴に学ぶ、ということだと思う。


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