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「投資の原則は、定額積み立て 分散投資 これだけです。その1」ドルコスト平均法

 資産形成の基礎を学び始めたという方々もいらっしゃると思います。

 もう、私ごときが諸先輩を差し置いて、そういう方々に指南するというのも本当におこがましいのですが、若い方や知らない方はやはりこういうお金を増やすみたいな話に巧みに騙されるということも起き得るでしょうから、
少しだけでも述べておくのも無駄ではないと思いました。
 実際、銀行とか、証券会社に行って話を聞くといろいろたくさんのことを詰め込むように、返ってわからなくさせるような感じすらするように、いっぱいお話しして、この投資信託に投資しなさい、みたいな誘導が日々行われています。

 ですので投資の原則としてわかっている基本的なことだけ、今回、述べさせていただきます。

 とどのつまり、投資の世界での原則ですが、「定額積み立て と 分散投資」が唯一の原則です。
 これ以外は、全て眉唾ですのでそう思って證券会社のお話を聞くようにしましょう。


 

1.この「定額積み立て と 分散投資」を簡単に説明します。

 毎月決まった日に定額、例えば1万円づつを毎月積み立て、投資し続けるのを、定額積み立てと言います。
 たとえば、株式を定額積み立てで投資しますと、株価は上がり下がりしますので、
1)高いときは、少数の株を買うことになる。
   =株価1000円 のときは、10株買うことになる
  安いときは、多数の株を買うことになる。
   =株価 500円 のときは、20株かうことになる
2)一年間、例えばこの株が、500円と1000円の間を行き来するとした場合で、単純化のため6カ月づつ、1000円 と 500円 の株価で買い続けたとすると、
   1000円で買ったのが、10株*6カ月=60株
    500円で買ったのが、20株*6カ月=120株
で、一年で 180株を買ったことになります。
3)500円と1000円の間を株価が行き来してますから、平均の株価は750円です。
(この会社の株の経営の質が変化しないという仮定が要りますが)
これからもこういう株価の変化を続けるとすると、平均の750円では売れる可能性が高いということになります。
4)3)記した株価750円で、一年積み立てた180株を売るとすると、
  750円*180株=135000円 となります。
  積み立てたのは、1万円*12カ月=120000円ですから、
  135000-120000=15000円、12%儲かるということになります。

以上が定額積み立て投資の原則です。
仮定は、株価が上がったり下がったりし、平均では下落しないという前提が有ります。

2.次に、分散投資の原則です。

 これは、もう理由は、1.の定額積み立て投資の原則の仮定の中にあります。
 一つの株価銘柄が、価格を維持できるだという仮定などはとても肯定することはできません。
 ですので、全体として株価が大きく下落することはなく、株価は全体で平均的には維持するだろうという仮定のもとするのが分散投資です。様々な業種の株を少しづつ分散して定額積み立て投資すれば、1.の原則が活かされるだろう、というものです。

なお、この原則は、値動きのあるものすべてに通じますから、投資信託でも債券でも同じように原則となります。


本当、これだけしか投資に関しては先のことはわからないのです。銀行や証券会社でいろいろ説明を受けてもこのこと以外は当てになりませんから気を付けてくださいね。


その2に続く


 

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