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「リーマンからの成功投資家たちはうろたえているが、心配はいらない」

 リーマンからの投資参入した成功投資家たちはうろたえている。
 昨年の今頃、日経やら彼処やらに笑顔を振りまきながら、投資のすすめを語っていた彼らの声がほとんど聞こえなくなっている。聞こえないだけでなく、うろたえているんだろうと思う。
 
  それにしても、昨日(6/14)の日経の記事には呆れた。ここ数日、ニューヨークの下落と日経の下落は最近では特に大きく、ショックを受けているのはわかるが、6/14付の日経「米国株、ダウ続落し876ドル安 主要3指数が年初来安値 S&P500種は「弱気相場」入り」、「リスク資産総崩れ、米国株「弱気相場」 広がる景気不安」の2本に代表される記事には日経らしい付和雷同性(!?)が遺憾なく発揮されている。

 弱気相場入り?にまず驚きだ。昨年末のFRBの本格インフレを見抜けず慌てて利上げ方向を打ちだしたときに既に見えており、ウクライナ戦争で決定的に弱気相場入りは確定したと思ったけれど、、、、、

 2本目の記事の最後の結論めいた一文に、「リスク資産の下落は長引きそうな情勢になってきた。」とあり、これにも「いまさらああ、、、はあー?」という印象を禁じ得ない。

 それでもプロですか?ということをでもつぶやかざるを得ないほど、日経に関しては、その質の低さは既に個人投資家の皆さんにはお気付きで承知のことと思う。

 このように多少辛辣な物言いをするのは、マスメディアについては一事が万事だからである。本来であれば、こういう時こそ兼ねてから用意してあるべき、将来の日本経済の戦略地図を披歴して企業人や国民を叱咤激励するくらいのことがなければならないが、この三十年なんら意味ある方向付けができなかったのだから、それを期待するのはやはり無理かと思えば寒心に堪えない。

 私は、これまでこのブログで述べてきたように、日本の未来にはかなり確かな希望を持っている。まず円安は定着、昂進しそうであり、国内投資、生産性向上、賃上げの素地が出来つつある。安全保障環境は危機が迫るがこれが逆説的に世界の大きな潮流は順風を呼んでおり、日本さえ国益主軸にしっかりと自立していこうとする動きを取れば安定へと向かう蓋然性が高い。

 足元の状況はと言えば、全体として、日本の政治もこの線で進め得る情勢にもなってきているが、重要なのはこの7月の参院選である。まさに国民の覚悟が問われていると言ってよいと思う。ここでより良い方向に自民党が変わると一気にパラダイムが変わると言っても良いが、そうやすやすと抵抗勢力も黙っていまい。
 米国中間選挙という世界にとってはさらに大きな位置づけのイベントもあるが、ここまで述べてきたように日本にとってこの参院選が21世紀の潮流を決めると言って過言でない重要なイベントになるということになる。

 そういう大きなポイントはあるが、世界の大きなトレンドとしては日本の状況が既述したように悪くない、いや、まともに国益主軸の方向に進めばより良い日本の、日本経済の姿が見えてくるはずだ。そして岸田政権がある程度期待の範囲で進んでいく蓋然性は高いというのもかなり見えてきている。あとは国民に対しての浸透性にあるだろうと思う。
 その際、内的に変化を進めていくのがベストであるが、外的因子によって変化せざるを得なくなる可能性も歴史的に見てかなりあると考えられる。その際は相場にも一旦ある程度のショック症状が出るかもしれない。

 さて、近々の株式相場に戻ると、いずれにしても中長期的に日本バリュー株が買いの状況は変わっていない。一つ付け加えるとするとそのバリュー株の銘柄自身が、少し転移というか遷移しつつあるということである。
 個人投資家の皆さんには、個別の銘柄を良く選別の上、お得なところを拾い集めていかれますように。

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