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「金融情勢のこの先、ある程度見えつつあり/米セントルイス連銀部ラード総裁インタビューに注目」

 7/13発表のあった米国消費者物価指数(CPI)は予想を0.3%上回る前年同月比9.1%となり、米経済の消費、雇用の強さが示され、インフレへの一層懸念が市場を揺るがしているように見えた。

 しかし、先週末のニューヨークダウは、658ドル、ナスダックは201ドルの大幅上昇となった。6月の小売売上が予想を0.1%上回る1.0%だったのと長期的インフレ予想値が比較的落ち着いてきたのを好感したものらしい。

 それを裏付ける捉え方が7/14付日経の「連続0.75%利上げを支持 米連銀総裁、1%利上げは否定」(下記引用)という米セントルイス連銀部ラード総裁のインタビュー記事に掲載されている。



 種々の分析がなされているが、米経済の消費と雇用における強さ、インフレ率が大きな悪化を見せておらずしかも長期的予測が鈍化したこと、China経済の減速、日銀のマネー供給の支えなどなど、総合的に見て23年来年のシナリオ通りのインフレ&利上げ鈍化に軟着陸できそうな兆しになっているとの、まあかなり強気ではあろうが見通しを披歴している。いろいろなものが示唆されているが、徐々に株暴落リスクが減じてきているのは間違いないと思う。

 私の見るところとも大きな差はなく、今後の金融市場がまだ波乱含みを継続するにしても、7月下旬のFRB会合で0.75%の線は見えて来ており、市場は織り込んできていると思われる。

 円安は、年内いっぱいはこのトレンドを維持する可能性があるが、来年FRBの利上げの大幅鈍化と共におさまってくるものと思うが、水準は維持してくだろうと予測する。

 以上、かなり期待値込みではあるが、少しづつ市場の先行きがほの見えてきたと思われる。

 個人投資家の諸氏はマクロな情勢を良く良く把握しながら、日本株バリュー株の継続投資に臨んでいただくことをお薦めする。

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