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「家庭の運営という概念 その6」/子供に対しては夫婦で一致することの重要性

 今回は、子供たちへの対し方について記したいと思います。

 子供が生まれ、しばらくすると表情が出て来て少しづつ可愛さが増していくのは親となったすべての人が記憶していることでしょう。そして片言を言い始め、おイタをしたりおしゃまなことを言ったり、しだしたときの可愛さはもうこの世のものとは思えないほどですね。手間のかかるこのころの大変さは体力のある若い頃でないと務まりませんが、それ以上にその可愛さからして育児の最も張り合いのある、ある意味人生の最高の時かもしれません。

 そうであれば、その仕合せのときを一生懸命に過ごすことができていればもうそれで充分なのでしょう。

 しかしながらそれだけでは本欄として寂しいので少し申し上げておきますと、そういうときから少しづつ「しつけ」をしなければならないと思います。我が家の場合も、それなりに手探りでしたが、そこそこ厳しくなくてはまともに育たないのではないか、という観念もあったので時に体罰などしたりしました。これは最近ではそこまでするのはリスクが高いと言われており、言葉だけでも十分ではないかと思います。ただ、子供を叱る、あるいは怒るときに大事なことが有ります。それは、夫が子供を叱ったり、怒ったりしているとき、例え夫が間違っていると思っても妻はそれ否定したりしてはいけないということです。最もいけないのは子供側に立ち、子供と一緒になって夫を責める、ということです。これは妻が叱ったり、怒ったりしているときも、当たり前ですが同様に夫は子供側に立ってはいけません。この時重要なのが必ず夫や妻の側に立つということです。このことは小さいころだけでなく、大きくなっても貫かなければならない重要なことです。子供が大きくなれば親の言うことが間違っていれば子供もわかりますが、親同士が一致していれば子供もあきれてしまうことはあっても、興奮反発して家庭外で極端な悪事をしてみようなどとは思わないものです。

 これを一貫して続けていると、子供の情緒に混乱が起きず、落ち着いた精神が育まれてくると思います。特に小さいうちに情緒の混乱があると、いつかも書きましたが、家庭というものが子供たちにとって安心なところではなくなっていくと思います。もし間違ったことを言っていたなら、あとで叱った夫や妻が聞く状態にあるときに、こう言った方がよかったかももね、僕もああいうふうになったときは気を付けるよ、というくらいに話をすれば済むことです。そういうことを積み重ねて子供たちへの対し方というものもその家庭なりに洗練されていくものだと思います。

 さて、そうやって子供たちにとっても安心な家庭環境を築いていって、なにかその子にとって向いていること、あるいは親が仕向けていくことを粛々と行動に移していくことが大事なことだと思います。

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