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「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって良いことですが、日米金利の先行きからは、じきに円高にふれると思いますので騒ぎ過ぎない方が良い」

2024年5月10日、1ドル=155円台

今週末の段階で1ドルは155円台となっています。5月の連休のはざまには160円台をかすめ、さすがに政府日銀当局の為替介入があったらしく、一時は152円台とかに戻しましたが、現在は155円台となっています。

もともと3月とか、4月の段階で1ドル=150円台になり、152円台を突破するに及んでさすがに介入があるだろうと言われてましたが、岸田総理の訪米や、イエレン米国財務長官の牽制コメントによってでしょうか、当局は介入できませんでした。
これについて、昨日、いつも引用します、豊島逸夫さんが下記のような記事を出しています。

要は、介入のタイミングを遅きに失した、円安が大きく進む可能性もある、というようなことを言っています。
ウォール街当たりの投機筋は、とんでもない円安Goを張っているのかもしれません。

円相場が日銀の金融政策がらみで語られ、ゆがめられる可能性のある金融政策、今後も金融緩和を維持すべき

この円安が日米の金利差を基本要因にしているために、
3月にマイナス金利を解消したばかりの日銀への利上げ圧力が働いていることは否めません。
ここで日銀が利上げを急ぐことは日本経済にとって非常に悪手です。

日銀の金融政策については、これまでも出来る限り金融緩和状態を長くし、コストプッシュインフレでなく、デマンドプルインフレになるまでゼロ金利近傍を維持すべきだということは本欄でも繰り返し述べてきました。
その趣旨は、下記渡辺東大教授のロイター発出記事と同じです。

いずれ円高にふれる

さて、為替の先行きですが、米国の利下げがどんどん後ろ倒しになっているので円安が進んでいますが、これも時間の問題です。
いずれ、円高にふれていきます。
先般の黒田前日銀総裁の米国での講演の内容が比較的フラットな予測を言い当てていると思います。

円安は一時的なものだというのはかなり当たっていて、夏場遅くとも秋風が感じられる頃には円高にふれていくのではないかと思います。

余り円安、円安と騒ぎ過ぎない方が良いと思います。


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