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「テクニカル要因から、米国物価情勢の落ち着きで円高138円台」/今後もこのあたりの円安水準を上下するだろう。短期的には日本株安注意。

このところ円高への動きが進んでいます。しかし、

138円は円高とは言えません。

今現在1ドル138円前半と、一時145円を付けたところに比べると5%程度の円高ですが、145円まで来たのも昨年末日銀黒田ショックで130円を切り3月末も130円程度でしたから、十分円安の水準と言えます。

一昨日の上記記事で申し上げましたように、もちろん日銀は円高の昂進するタイミングで金融政策の正常化への動きは絶対にすべきではありません。
ただ、この水準で上下するということであれば、日本の金融経済に与える影響はさほどあるわけではなく、むしろ先述したように十分円安水準です。

円安は定着していくことに変わりはない

もう少し円高に振れる可能性はありますが、米欧と日本の金融政策の相違、これまで円安についてこのコラムでもたびたび触れて来た構造的要因によって、また円安に振れてくる可能性がかなり高いと思います(構造的要因については例えば下記記事を参照ください)。

現今の円高への動きは株安と連動する可能性が高い

ただし、現今の急激な円高への動きについては、株価との相関で注意が必要です。これについても下記記事で申し上げましたように、日本の株価は海外投資家の多いことに起因して、為替との相関が極めて強くなっています。

したがって、現今の急激な円高は、日本株安を誘う可能性が高いということです。
ここは、個人投資家の皆さんは注意しておいていただきたいと思います。


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