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「金融危機の大きさ、長さをJPモルガンCEOダイモン氏が言及」/やはりこの金融危機はホンマもの

国際金融スジのJPモルガンCEOが金融危機に言及

本日4/5(水)日経とロイターで、米JPモルガンCEOのダイモン氏が、この金融危機の大きさと長さについて言及していました。

記事中に見えますように、ダイモン氏はリーマンショック以前からJPモルガンのCEOだった人物でその見識は折り紙付きでこの金融危機の本質をしっかりと捉えた発言だと思われます。

本コラム記事でも

本コラムでも今回の金融危機については、かなり大きいモノではないか、という点、さらには長引くものになるのではないか、ということについて既に記事に記してきました。

デフレ時代のイナーシャはなかなか切り替えられないもの

JPモルガンダイモンCEOも言っていますように、高金利への対応ができていなかったということが本質として有ります。私も以前から申し上げているように、この今現在のタイミングというのは、デフレからインフレパラダイムへの少なくとも30年の時間スケールでの転換期ですので、そうやすやすとその時代の習慣等から切り替えるということは難しいということだと思います。

金融危機は長引く

リーマンと比べて短期的にはその危機は小さいのかもしれません。しかし、時代が大きく転換する時に起きる危機ですから、危機はやはりそれを克服するのにかなり長い時間を要すると見た方がいいのです。
そしてこのことが、ダイモンJPモルガンCEOの発言によってかなり確からしいことということが改めてわかります。

対処法としての規制

いま、米国で今回の金融危機の反省から、新たな金融規制をしようという動きになっていることはご承知と思います。
しかし、この本質を見誤って規制を作ると新たな危機を誘発します。
ダイモン氏が言うように、今回の危機はトランプの規制緩和が原因ではありません。低金利局面から歴史的な高金利局面へ時代転換がことの本質ですので、それに応じた規制が必要だということです。このことはダイモン氏の主張している通りです。

米欧の賢明な対応に期待したいと思います。



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