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「リーマンショック並みの金融不安かもしれない、米連銀貸し出しはリーマン超え26兆円。債券含み損はすでに80兆円ということ、、、、」

今般の金融不安の実態が次々明らかに

今般の米銀破綻に続く金融不安はやhリかなり大きなものだということがわかってきたようです。
下記日経の記事では、

FRBの緊急融資枠が12日から10日たった22日で536億ドル(約7兆円)、連銀の通常貸し出しが3/8時点で45億ドル程度だったものが15日時点で1528億ドルと、既報したようにリーマンショック時を抜いたということです。
都合で2000億ドル(約26兆円)以上であるようです。

また、下記記事には、

今回のシリコンバレー銀行破綻の原因である債券の下落による不良債権について、米銀債券含み損が現時点で80兆円であるということが報じられています。

インフレ抑制と金融不安解消はトレードオフ

この金融不安が、需要の縮小と雇用の縮小を齎すことからインフレのための利上げを抑制する効果があるという記事もちらほら見かけます。
確かにそういう面はあるでしょう。

しかし、インフレを抑制するために、あまりに利上げを強行するということは、やはり望ましいはずがありません。
一方でこのインフレが、これまで本コラムで述べて来ていますように、中長期の避けられないパラダイム転換であることを考えれば、そうやすやすと収まるはずはないと思います。

金融不安が、需要や雇用圧力を若干抑制するということはあっても、基本的な構図は、インフレ抑制と金融不安解消はトレードオフ です。

そうであれば、インフレ目標2%という甘い読みは崩れざるを得ないと私は思います。
このことは先の記事でも記しました。

さて、FRBはどうするか

ということですが、この数か月が一番お見どころになると思います。
世紀単位での転換期です。
注目してみていきましょう。

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