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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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#金融不安

「金融・経済時事コラム一覧」俯瞰と目次ver.2

 その時々の金融情勢に関する記事を、読者の方々の便宜のためにVerアップしました。テキストで一覧にしていました。 ・世界情勢、歴史、政治、経済、金融マガジンに、本記事を固定表示しています。 ・時系列で新しいものから降順で並べました(上から新しく、最下部が最後) 5/23 「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」|りょうさん (note.com) 5/11 「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって

「金融政策の転換局面では必ず起きる金融不安。今リスクあるのは商業用不動産」

本日5/23日経でも漸く米欧の商業用不動産に対する金融不安リスクについて、記事が出たようです。 書かれていることはこれまでも本コラムでご紹介してきたと同様の商業用不動産のリスクに関することです。 昨年からの急激な利上げ、米国に至っては、超特急で0.75%三回連続などしてきて、なお利上げを止められていない状況では、直接金融にしても間接金融にしても動かしにくい不動産のような資産のリスクが膨らむことは、この記事を読む限りにおいてこれはもう必然のように思えてきます。 事実そうなの

「米地銀FRC破綻JPモルガン買収と5/2,3FOMC」/利上げ継続、株価下げを予想

米国金融不安 米地銀FRCが危ないと言うのはここのところのニュースとなっていました。シリコンバレー銀行破綻以来くすぶる金融不安が根が深いことを示していると思いますが、それでも3月のFOMCは金融不安を打ち消すように0.25%の利上げを決定しました。 FRCはどうなった、、、 さて、もう既に明日に迫ったFOMCです。 このような金融不安くすぶる状況下、日刊ゲンダイは下記のような記事を掲載していました。 まさに金融不安が現実にあることを感じさせます。 そのような状況下、

「これだけで済まない欧米金融不安『次の危機の芽』不動産ファンドの資金流出が投げ売りを招く」(東洋経済オンライン/みずほ銀行 唐鎌大輔)いつも良い記事を書きますね

みずほ銀行の唐鎌大輔氏はいつも良い記事を書いてくれます。今回も東洋経済オンラインで「これだけで済まない欧米金融不安『次の危機の芽』不動産ファンドの資金流出が投げ売りを招く」との記事を公開してくれています。 詳細は、記事を読んでいただくとして、リーマン以来のデフレ金融緩和状況下、欧州の不動産ファンドがバブルの如く膨張してきて、一旦危機となり預金と同じように取り付け騒ぎが起きれば、換金に時間のかかる不動産ファンドではなおさら危機の連鎖が起きる可能性が有るとのことを記しているよう

「金融危機の大きさ、長さをJPモルガンCEOダイモン氏が言及」/やはりこの金融危機はホンマもの

国際金融スジのJPモルガンCEOが金融危機に言及 本日4/5(水)日経とロイターで、米JPモルガンCEOのダイモン氏が、この金融危機の大きさと長さについて言及していました。 記事中に見えますように、ダイモン氏はリーマンショック以前からJPモルガンのCEOだった人物でその見識は折り紙付きでこの金融危機の本質をしっかりと捉えた発言だと思われます。 本コラム記事でも 本コラムでも今回の金融危機については、かなり大きいモノではないか、という点、さらには長引くものになるのではな

「リーマンショック並みの金融不安かもしれない、米連銀貸し出しはリーマン超え26兆円。債券含み損はすでに80兆円ということ、、、、」

今般の金融不安の実態が次々明らかに 今般の米銀破綻に続く金融不安はやhリかなり大きなものだということがわかってきたようです。 下記日経の記事では、 FRBの緊急融資枠が12日から10日たった22日で536億ドル(約7兆円)、連銀の通常貸し出しが3/8時点で45億ドル程度だったものが15日時点で1528億ドルと、既報したようにリーマンショック時を抜いたということです。 都合で2000億ドル(約26兆円)以上であるようです。 また、下記記事には、 今回のシリコンバレー銀行

「FOMC 0.25%利上げ、パウエル議長もこれしかなかったのだろう。インフレへケアしつつ金融システム安定化をした」/いずれインフレ目標2%を変えるのではないか?

FOMCの結果 本日朝、3/22FOMCの決定が報道されました。日経でもロイターでも様々な識者の意見が開陳されています。 3月の初め時点の利上げ予想は0.50%だったのですが、シリコンバレー銀行破綻に始まる金融不安が意外に大きいことが伝わり、それがそもそも利上げによる債券の下落によるものであることわかりました。 利上げ予測と結果 こうした中で、金融不安がかなり大きなものであれば、利上げも止めることになるし、小さなものであれば0.50%で利上げ継続する線も可能性として有

「今回の金融不安はかなりのものだと言える FRBの貸し出しがリーマンのときを超えたということ」

昨日の本コラム記事 今回の米銀シリコンバレー銀、シグネチャー銀の破綻に発する金融不安については、昨日記事にまとめてみました。 そこでも触れましたが、今回の金融不安の規模はリーマンと比べどうかという点について、意外に大きいのではないかというニュアンスをお伝えしました。 やはりかなり大きなもののようですね。 やはりかなりの規模の金融不安です。 今日3/17の日経には、下記記事が出ています。 FRBの緊急融資がリーマンのときを超えっと言うのですから相当な規模であると言えます

「米金融不安 当局は迅速対応、インフレ統計は落ち着き気味で難路を切り抜ける方向」

シリコンバレー銀行に端を発した金融システム不安は既報したように当局の迅速かつ預金全額保護という思い切った対応によって人ます落ち着いたと言えます。 ひとまずの落ち着きを見せた市場 しかし、FRBは利上げ途上にあり、以前のまま利上げを継続すれば油に火をすすぐ状態になりかねないところです。昨日発表された2月の消費者物価指数がほぼ予想通りでディスインフレの方向であったことで利上げがマイルドになるとの予想が立ったことで市場は少し落ち着きを見せています。 今後の連鎖反応は良く良く見

「米銀シリコンバレー銀、シグネチャー銀破綻のその後、金融不安続く、三月FOMC金利据え置きの声多し」

週明け、米銀破綻の影響は重そうとの感じ 週明け、米銀シリコンバレー銀、シグネチャー銀破綻のその後、金融不安続いています。 以下のロイターの識者コメントも昨日より真に迫ってきているように感じます。 やはりかなり今回の件は金FOMC融システムの深くに根差したもののようです。三月のFOMCは0.25%は当然あるという予想に加えて、金利据え置きという予測がかなり多くなってきている模様です。 本コラムでの推移を実況 本コラムでは破綻報道の前日に、金融システムに何かありそうとの一

「シリコンバレー銀行破綻、シグネチャー銀行破綻、両方とも預金全額保護」だと、、、

破綻連鎖した 一昨日このコラムでも記事にしましたシリコンバレー銀行の破綻ですが、米財務省当局は昨日週が明ける前の段階で、預金を全額保護するとのことを発表しました。 米当局は預金の全額保護を決定 また、上記記事では、暗号通貨に関連の濃いシグネチャー銀行も破綻したとのことで、これにも米財務省は預金の全額保護を発表しました。 双方とも預金保険の金額を越えて全額というのは、当局の決意を表しています。 負の連鎖を止めるための迅速で強い処置です。あるいは背景にはかなり重い状況があ