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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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#為替

「金融・経済時事コラム一覧」俯瞰と目次ver.2

 その時々の金融情勢に関する記事を、読者の方々の便宜のためにVerアップしました。テキストで一覧にしていました。 ・世界情勢、歴史、政治、経済、金融マガジンに、本記事を固定表示しています。 ・時系列で新しいものから降順で並べました(上から新しく、最下部が最後) 5/23 「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」|りょうさん (note.com) 5/11 「円安、円安と喧しい、、、円安は日本にとって

「イエレン米財務長官の牽制で、介入出来なくなっている日本政府当局。少しの間円安は続きます、でもいずれ円高にふれます」

イエレン米財務長官の度重なる日本の為替介入牽制発言 イエレン米財務長官の為替介入牽制発言が度重なっています。 本日5/23、さきほどのロイター電でイエレン米財務長官が、 「主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議を前にした会見で、『介入はまれであるべきで、行う場合は事前にコミュニケーションをとり、主に為替市場のボラティリティーに対応したものであるべきだと考えている』と述べた」 ということです。 日本政府は、4月末~5月初めにすでに8兆円ほど為替介入 日本政府は、既報

「現代ビジネス日銀金融政策変更で1ドル130円台だ、と」/こういう財務省寄りの記事がまたぞろ出て来るが、円安基調は維持すると見る

現代ビジネスの記事 『ついに日銀・植田総裁が決断へ…10年ぶりの「円安政策終了」でドル円は「1ドル130円台」に突入!そのとき「儲かる人」と「損する人」』 現代ビジネスが上記記事を掲載している。 鷲尾 香一というジャーナリストらしいのだが、ちと、きな臭い。 財務省も担当範囲に入っていると、下記サイトには出ている。 基本は、日銀危ない、財政危ないという中で、これまでの金融政策転換に伴い、10年続いた円安の流れが逆転する、といっている。 そんなことは以前からわかっていること

「本夕から急激な円高147円台⇒144円台、日経先物も550円安。心配はないわけではないが、これも浮き沈みの一種」

円安144円台 本日12/7夕方より、144円台の急激な円高に振れています。 上記日経に依れば、植田日銀総裁の来年の金融正常化、マイナス金利解除へ向けての発言などの影響か、とのことですが、 それだけのことであれば、それも既に予想の範囲内の話です。 また、米国株先物やVIX指数などを見ても、変わっている風には見受けられませんので、大きなインシデントが原因ではないのではないかと思います。 再び(再三ですが)為替について 為替についてですが、本日12/7、シティーグループ証

「円高146円台、日経平均200円下落。米国株に比べ遜色あるが、円安基本構造変わらず心配無しと見る」

円高146円台後半 先週末の米長期金利の下落を受けて、日米金利差縮小のための円高が進みました。 どこまで進むかですが、円安トレンドの転換で今後は円高に、というようにどこまでも進むとは思えません。 146円というのは十分に円安水準で、この先円高が進むにしても今夏くらいに付けた138円台くらいまでがせいぜいなのではないかと思います。 識者の記事 近々での、識者の記事を拾いましょう。 まずは、ロイター記事。 上記は、佐々木融、ふくおかフィナンシャルグループ チーフ・ストラテ

「一気に進む円高147円台、米長期金利下げによるものでいつまでも続かない、またなお十分円安水準。落ち着いて投資活動を」

先週の152円から一気に円高147円台へ 先週末18時過ぎから昨日11/20(月)、さらには本日11/21(火)と一気に為替が4円ほど円高に動きました。 これは、昨日の記事にも書きましたが、米国長期債金利の下げによるもので、これまで溜まっていた円安エネルギーの裏返しという部分もあり、急激に動いていると思われます。 輸出企業株は下がっているが、なお十分に円安水準でいつまでも円高は続かない ここ二、三日の動きは確かに急激で、トヨタなどの輸出関連株が大きく値を下げたことは事実

「週明け11/20の日本市場は予想通りで、今夜米国の市場が長期債高(金利安)、ドル安、株安ならリセッションリスク注意の、予想通りに展開へ向かうか?」

昨日予想したドル安(円高)、株安は予想通りに 昨日予想したドル安(円高)、株安はひとまず予想通りの展開になっているかと思います。 代表銘柄トヨタなどは4%安に沈んだとのことでこれまで大きく上昇した銘柄であり、利確があり円高がありで当然と言えば当然の帰結と思われます。ただ、今後は着実に戻していくと思います。 さらに進んだドル安 また、夕方にかけて、為替はドル安、円高に振れているようです。 1ドル=148円台前半と1円強円高になっています。 昨日の記事で記したように、米欧

「ジャクソンホール会議パウエル議長講演予測の範囲」/円安定着は動かず、日銀金融政策継続しつつ正常化へシナリオ通り、米景気強く日本の金融経済中期的ポジティブ

ジャクソンホール会議パウエル議長講演は予測の範囲内 今朝8/26のニュースに、FRPパウエル議長のジャクソン本ホール会議の講演の内容が記事になっていました。 ある意味予測通りの、少しタカ派よりの内容で国際金融スジを揺るがすような驚きはなかったようです。 このため、相場は堅調な様子でニューヨークはダウもナスダックも上げて週末の取引を終えました。 このことも、パウエル議長の講演内容が予測の範囲内であることを示しています。 パウエル議長の講演内容要旨は少しタカ派、インフレは

「為替に対するまともな議論 またも、みずほの唐鎌氏」/円安は中長期的に継続する

本日8/18のロイター伝のコラムに、再々に渡って為替に関する良い記事を掲載する、みずほの唐鎌大輔氏の記事が有ったので紹介しておきます。 記事を読んでいただくのが、一番だと思いますが、それでは不親切ですので要旨だけ以下記しておきます。 日本円の需要構造がかつてと変わってきている、貿易収支しかり、特にサービス収支はインバウンドが再開されても基本大きく赤字構造で、この基本構造がかわりそうにない。 昨年の円安時から、この一年の円安は、ドル高ではなく、各国通貨に対する円独歩安に近

「週末ニューヨークは2円近く円安の1ドル141円80-90銭、シカゴ日経先物も大幅高」/日銀金融政策維持なら円安続くか

1ドル141円80-90銭の前日比2円近くの円安 週末のニューヨークで円安がまたかなり進んだようです。一日で2円近く円安の1ドル141円80-90銭とここのところの円高をかなり戻した格好です。 3日前の7/19に下記記事 を配信しましたが、為替についてはどうやらそこで書いた線で来ているようでもあります。 今後、140円を切って大幅な円高になることなく、140‐145円程度の円安で推移していくとすれば、日本の金融経済にとっては悪くない情勢ではないかと思います。 株価は

「ソニーファイナンシャル尾河眞樹氏の論説:為替、景気(ロイター記事)」/円高、米景気腰折れ・・・日本人アナリストとしては比較的真ん中、参考になります。

ソニーファイナンシャルの尾河真樹氏が下記の論説をロイターに寄せています。 尾河氏の論点 1)6月の米国消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を下回り3.0%で逆CPIショックで137円台までの円高に振れた。 2)昨年11月にも同じように逆CPIで円高に振れ、年初は127円まで円高が昂進した。 3)6月の数値は、消費者物価は確かに収まってきたように見えるが、雇用指数や航空運賃の指数も意外に下がっていない。消費者の持つインフレ期待指数も先月を上回っていた。 4)3)から見てFR

「為替円安に振れ、日本株上昇」/テクニカルな円買戻し局面が終わったなら、8月は日本株高と予想

日経豹変 円高一辺倒だった先週までから、昨日7/18,本日7/19と二日連続で円安株高に変わった。 日経も先週までと打って変わったように、 上記のような記事を出しますし、日経平均の400円余りの上昇に市場も久しぶりに沸いたという感じです(株については下記記事を参照ください)。 明日になったらなったで、日本株が上がりそうなどという取って付けたような記事が日経に出そうな気がします。 為替と日本株の相互作用的相関 これまでにも縷々述べてきましたが、為替と日本株の相互作用的

「メディアは円安円安と騒いでいるが心配要らない。日銀も金融政策やりやすい」

先週くらいからメディアは、円安円安とやけに喧しい。空騒ぎと言ってもよいのではないかと思います。 今日6/26(月)もロイターの下記記事を日本人アナリストが書いていました。 この記事も、日対米欧の金利差あるいはインフレの具合から円安が高じていくリスクを繰り返し繰り返し示しています。 そして、昨12月の黒田前総裁による上限金利を0.50%にした政策まで含めた日銀の金融政策まで述べているにも関わらず、その効果の心もとなさを敢えて述べています。 しかし、よく考えてみてください。

「米為替報告、『操作国』の認定無し 日本は監視対象から除外(ロイター)」と「米為替報告書の監視対象から外れたことを歓迎=神田財務官(ロイター)」/こういう報道は極めて重要

「米為替報告、『操作国』の認定無し 日本は監視対象から除外(ロイター)」と「米為替報告書の監視対象から外れたことを歓迎=神田財務官(ロイター)」という重要な情報が記事となっていました。 これらの報道の意味:手に入れた大きなフリーハンド これらの報道は極めて重要で、今進んでいる円安についても米国は全く問題にしていないことの証左ですし、今後も日本のとる経済金融政策について米国は為替という意味でにおけるいちゃもんはつけてこないと宣言したようなものです。 日本は、大きなフリーハン