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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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2023年9月の記事一覧

「労働分配率が最低、とは噴飯もの。今こそ企業は賃上げに舵を切れ、日本の復活無くして日本企業の復活無し!」

最低の労働分配率!? まさに噴飯ものだと思います。 今今、労働分配率が約50年前の1974(昭和49)年以来最低とは。 これまで企業が何をしてきたかの証左 最低の労働分配率とは、これまで、企業が従業員に対して何をしてきたか、の証左です。 恥を知れ!と言いたい。 賃金の上昇なくして、消費は無く、消費無くして、日本の経済成長があるわけがない、のです。 そんなことは、経済学の教科書を読まなくたって、第二次大戦後の、学歴もない経営者(松下幸之助が典型)は全部わかっていました。

「国民民主・玉木代表が岸田首相の経済対策を「評価」」/最近の玉木氏は非常にまとも。解散風感じて対策を急ごうとしているのもまとも。

本当に最近の玉木氏は、吹っ切れたと言うべきか、非常にまともな発言が相次いでいます。 先般、岸田総理が発表した、大型補正予算の考え方についても、日本経済に求められている点をしっかり押さえて評価しています。 特に、 「持続的賃上げを最優先課題に掲げている」 「税や保険料の減免そして、増えた税収の還元、こういったことを盛り込んでいる」 の2点を挙げているのは、非常によくわかっていると膝を打ちました。 もう一歩踏み込んで、減税案を提言する、とまで言っておけばもっと株が上がったでしょ

「『野村HD幹部、中国当局捜査で出国禁止に FT報道』(日経)、識者コメントとしてChinaリスクを強調、日経にしてChinaをこう見るようになった、まさに危ないという証左」

人治国家Chinaの本質をあの日経でさえ、こうまであからさまに ようやく、日経もことChina経済に関するユートピア報道を止める気のようです。 下記記事はFinancialTimesからの引用記事ですが、野村HDの幹部がChina当局に出国禁止にされたと報道しています。 識者コメント(Think)蘭で日経記者の安全保障重視のコメント その記事そのものの引用自体はこれまでにもよくやっていたことで良いとして、その下部にある識者コメントのThink欄です。 慶應の細谷教授

「来春4%超の賃上げを、とは良いこと  十倉雅和経団連会長・住友化学会長」/君はこれだけ言ってればよい (でも先に住友化学の経営を立て直せ!)

来春4%超の賃上げ/たまには良いことを言う十倉雅和 増税云々などと国賊発言する十倉雅和も、たまには良いことを言うんもんだと思います。 本当に、日本の企業はこれまでの考え方を変え、一生懸命に働く従業員にもっと多くを報いるべきです。 今こそその絶好の機会と言えると思います。世界がデフレからインフレへとパラダイム転換し、経済の安全保障ベースの環境が180度転換し、日本から実質雇用を輸出していたChinaを世界が遠ざける今、国内産業の立ち位置、環境が一変しました。 国内で生産性向

「昨日の記事は当たりませんでしたが、いずれにしても長期金利を1.0%まで上げていくと思います」/金融政策正常化へ実質利上げの継続です

日銀金融政策変化なし 昨日、今日(9/21,22)と日銀の政策決定会合があり、今日植田日銀総裁の記者会見がありました。 内容的に、金融政策は変えず、ということで本コラムの昨日の記事は当たりませんでした。 日銀は現在の長期金利0.70%から1.00%まで徐々に実質的に利上げ、つまり金融政策正常化へ進んでいく しかし、7月の金融政策決定会合で、長期国債の上限金利を0.50%から1.00%に挙げていて、現在までに0.70%まで上がってきました。 ということは、まだ0.30%

「FOMC後の今日明日(9/21,22)の日銀金融政策決定会合は、実質、正常化=実質利上げ方向に」

FOMC後の日銀の金融政策決定会合ですが、私見ですが結論を言うと、正常化、すなわち利上げの方向にかじを切るのだと思います。 既に現時点9/21(木)午前11時の段階で、十年物国債金利が0.745%に上がっています。 また、円安は昂進し、148円台に入っています。 為替については、介入をするより、日銀が実質利上げに動く方が米欧の政府関係者にとっても理解しやすい方法論であり、日銀にとっても円安、株高の状況の今こそ、正常化のチャンスで少しでもそれを既成事実として進めておきたいと

「9月FOMC利上げ見送り、年内再利上げの可能性大=全く予想通り」/日経よりロイターがより分かり易く詳しい

9月FOMC利上げ見送り、年内再利上げの可能性大 9月のFOMCの結果が発表になった。このことについては、8月末のジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演と考え方においてあまり差異は無く予定通りであったとの感が強い。 株価も大きく反応するということはなく、つまりサプライズのない予想通りのFOMCだった。 日経報道とロイター報道の差、ロイターは分かり易く情報が豊富 上記の日経の報道も事前予想通りの内容であるとの感を受けるが、このFOMCが世界に与える影響に鑑みると、ロイ

「どんどん出て来るChina不動産倒産、ますます危ないぞ」

以前にも再三Chinaの金融経済、特に不動産から相当おかしなことになっていることをお伝えしてきました。 またも、大きな倒産が起きたようです。 これも、以前いお知らせしましたが、識者で昨地方選挙千代田区議会議員になった白川司さんが言っていましたが、Chinaの会社は国内で倒産手続きができず米国でする、ということが今回もまさに起きているようです。 この後の及んでChina筋にまだ投資を残している人は、本コラムを読んでいる方の中にはいないと思いますが、国際市場に波及してくる影響も

「日本の家計金融資産4.6%増の2115兆円、日銀国債保有割合前四半期より減少し53.2%(日銀発表)、政府純債務/GDPは108%で2020年136%と比べ28%減少(第一生命永浜氏)」

日本の家計金融資産(2023年6月末)は対前年4.6%増 日経に日銀発表の日本の家計金融資産の現況報告が掲載された。 主因は株高というが、その割に増加が少ないのは、株保有割合が低いせいなのだろうと思います。 しかし、家計の金融資産が増えることは非常に良いことでこれからもこの資産を増やすように、政府も国民も努力すべきだと思います。 日銀国債保有割合は53.2%、580兆円 一方、日本国の国債、政府の借金ですが、その53.2%、580兆円を日銀が保有しているということです

「岸田内閣は、減税を決定して解散せよ!」/それしか、総選挙で勝つシナリオはない!

内閣改造も支持率変化なし 岸田内閣は、世に問う形で先週内閣改造しましたが、支持率は一向に上向きません。 それはそうでしょう、経済対策に期待だけはありますが政策上の革新性も弱く、政務官に女性無しなど批判勢力に重箱の隅をつつかれ、金魚の糞のようなゴマすり連を多く入閣させている現状は保守から見ても冴えないように見えます。 減税が必要!! 以前から、本コラムで度々減税について主張してきています(例えば以下の記事です)。 詳細は記事を読んでいただければご理解いただけると思いま

「まだまだ続くインフレ、米国も利上げこそすれ利下げはまだかなり先」

まだまだ続くインフレ ようやくインフレも昂進することのないデータが出て来て、FRBも利上げ打ち止めか、いうような声も出てくるようになっているこの頃かと思います。 しかし、まだまだインフレは油断がならない状況だということは逆にデータが示すところでもあります。 下記のロイター記事に少しタカ派ではあるが、前FRB委員が述べています。 強すぎる景気 ここで、米セントルイス地区連銀のブラード前総裁が、典型的に言っているのは、やはり米国の景気の強さで、これほどの利上げをしてきたにも

「日銀の金融政策の見通しがメディア上でも認知されてきた、シナリオは基本ポジティブで国益に叶う」

日銀金融政策の見通しがメディアにも浸透 9月も半ばになり、メディア上でも日銀の金融政策の今後のシナリオについてポジティブな認識が広がってきたことを嬉しく思います。 本コラムでもここのところそういう良いシナリオが見えてきた日銀の金融政策と金融経済見通しの良さについて記してきました。 (例えば以下を参照ください) ロイターの二つの記事 ロイターの週末の以下の記事などは良く目を通していただきたい記事です。 米欧の高金利が続いていく動向、物価上昇のしつこさ等々から日本でも現有

「京都大学藤井聡教授、十倉雅和経団連・住友化学会長に大鉄槌」/十倉の消費税増税主張は利己的動機である!!

本当に、国賊十倉雅和経団連会長・住友化学会長は許せません。 十倉雅和経団連会長・住友化学会長に、京都大学藤井聡教授が現代ビジネス上で大鉄槌を加えていますのでここに紹介します。 そうやって見てくると、十倉の写真の如何に醜い顔かというのが上記のバナーだけからもわかります。心の醜い人間は顔も醜くなります。還暦過ぎまで生きてきてそれは真実だと思います。 藤井教授が言ってるのは、十倉が利己的動機で消費増税を主張しているということ 藤井教授によると、十倉が消費増税を主張する動機に

「日経 黒木亮さん『仕事に集中すれば自然と資産はできる』 小説家」/仕事にはロマンと大義が必要、題名の資産形成の話/久しぶりで良い記事を読みました。

元バンカーの小説家、黒木亮さん この黒木さんという人は、元バンカー(銀行員)でかなりやりてであったらしいのですが、現在はバンカー時代の経験を元に小説を書いている小説家だということです。 学生時代は、あのマラソンの瀬古利彦と箱根駅伝を走ったというスポーツマンで、その後スポーツには関わらずバンカーとして一流の仕事をしてきたということです。 仕事にはロマンと大義が必要 この言葉はいい言葉です。世の中には、立身出世と見栄だけのために、或いはそこまでいかなくてもそれを第一に生き