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自己刺激を求める子供には、落書きしてよい紙を渡して環境調整を!

先日、3年生の教室へ支援に入った際、こんな子供がいました。

算数の学習がすぐに終わってしまい、暇になっていた
じっと待つことができず、ノートに落書きをしていた

こんな時、みなさんならどう指導しますか?

「こら、ノートに落書きしない!」
「間違っていないか、見直しをしておきなさい!」
「終わったら、静かに待っておきなさい!」

…この子は待つことができないのです。
以前から、ノートへ落書きしたり手混ぜをしたり、
ペンを分解したりするなど自己刺激を求める行動の特性がありました。
何かしらしていないと落ち着かないのです。

担任の先生は、上記のような指導で止めさせようとせず、
小さくカットした長方形の紙を渡し、

「やることが終わったら、この紙になら絵を描いてもいいよ」
「その代わり、ノートには絵を描いたらだめだよ」
と指導していました。
そして、そのことをクラスの子供たちにも伝え、共有していました。

「え~!」
「ずるい!」
などの反応は全くありません。

おそらく、子供たちは知っているのです。
この子がノートに落書きをすること、待つのが苦手なこと。
だから、特別扱いをしても気にならないのです。
これこそ、個に応じた配慮、環境調整です。

特別支援教育を意識した実践に、感動しました。
ぜひ、同僚の先生方へこの実践を紹介し、
広めていきたいと思います。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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