世の中に溢れる学習方法の落とし穴
世の中には「東大生の勉強方法」のような、勉強方法を伝えるメディアが多いように思います。。しかし、思い返すと「○○の勉強方法で成績上がった」という内容を聞いたことが無い気がします。絶対的に正しい勉強方法はあるのでしょうか。
6年間、人に勉強を教えてきた私なりの意見を言いたいと思います。
┃勉強の向き不向き
そもそも勉強には向き不向きがあると思っています。先天的な才能によって決まる部分も大きいです。さらに分析するならば、記憶が得意な人と思考の得意な人の二種類が存在します。私が勉強を教えるにあたって注意した点はここでした。
記憶力の低い人に対して「ここを覚えておくように」という指示で覚えられるはずがないです。思考力の低い人に対して「この問題を考えてみよう」という指示で解答が導けるはずがないです。
性格や能力を考慮した勉強方法を提示することが重要です。
そして、学習レベルについても考えなくてはならないです。中学1年生に「東大式勉強法」が通用するでしょうか?各個人に合わせた勉強方法が存在するはずです。
┃絶対的な勉強方法はない
絶対的に正しい勉強法はないと思っています。正確には、万人に通用する勉強方法はないというべきかもしれません。
最近、芸能人が勉強方法を紹介しているテレビを見ました。内容は充実していたし、すごく全うな方法だと思った。しかし、忘れてはいけないのは「そもそも勉強できる人だから実践できる方法」ということです。
人の学習にはステップがあります。勉強初期は右も左も分からない状態だと思います。参考書を開くだけで目がチカチカしてくる経験は誰でもあるのではないでしょうか。
そんな状態で東大式勉強法が実践できるわけがないわけですね。
まずは参考書を1ページ読んでみること。これが勉強初期に適した勉強方法だと思います。
┃まずは己を知る
自分は記憶力がいいのか、思考力に長けているのか、勉強素人なのか。そんなレベルの自己分析でいいと思います。まずは自分の勉強への素質とレベルを自覚することが重要ではないでしょうか。
最も危険なパターンはなんとなく勉強して来たらなんとなく成績が良かったケースだと思います。勉強の素質はあってもいずれダメになってしまうパターンです。
「中学までは成績よかった」というパターンは大体がこれにあたります。なんとなくではなく手順に沿って勉強することが大事です。
ちなみに、プロの家庭教師や一流の学校教員は私の書いた内容をよく理解しています。家庭教師の役割は、生徒の状況を把握することでしょう。決して一緒に勉強をすることではありません。
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