鵺の陰陽師38話感想

◆強すぎるレベル3

 サブタイトルは「だめだ行かせない」。

 相打ち覚悟でレベル3と斬り合う学郎の引きだった前回。だがレベル3は自ら淤刀を切り離して学郎の一撃を回避し、逆に彼の左腕を切断。異様なまでの狡猾さに再び追い込まれる学郎。これ、父親の仇ではあるけど多分まだ中ボス戦ですらないよね? なのにこの強さ……レベル4のやーさまとか考えたくない。流石に兵一が助けに来て相手してくれるだろうけど。

 しかし我らが主人公学郎も諦めない。なんと令力で欠損部分を補い、満身創痍にも関わらずレベル3の攻撃を受け止め踏みとどまる。何故なら彼は『兄ちゃん』だから。

◆学郎たちの過去

 少し前に「幻妖は知ってるのに陰陽師は知らない謎」と書きましたが、今回の過去シーンでキレイに疑問が解消されました。どうやら父親が亡くなったあと、陰陽師側から幼少期の学郎たちに接触し「この世には幻妖がいて、父親はそれと戦っていた」と説明。これ以上は語らず、より詳しいことを知りたいなら自分たちについて来い、と言っていました。

 これに対し、四訥はついて行くと宣言。父の仇を討つのはもちろん、幻妖という脅威がいるなら強くなって対処出来るようになっていくべきと言う。けれど学郎は反対。危ない世界からは遠ざかり、二人で助け合って生きるべきと主張。四訥は泣きながら「怖いけど二人ならやっていける」と学郎を説得するが、学郎本人は四訥を危ない目に遭わせたくないと頑なに拒否。互いを大切に想っている兄妹なのに、目的のベクトルが違くて仲違いの果てに離別。この経験があったからこそ、1話の学郎は無気力になっていたんだと改めて意識させられます(同時にそんな学郎を奮起させた一般人の繕野。お前はいったい何なんだ……)。

◆覚醒の兆し

 レベル3の攻撃を受け止めた学郎だが、衝撃に耐えられず盡器が壊れてしまう……と、思いきや。不思議なエネルギーに覆われ、皆んな大好き鵺さんが突然現れて言う。

「君に3つの選択肢を与えよう」

 煽り文は進化の時。つまりジャンプお馴染みの覚醒/パワーアップ回。覚醒の伏線そのものは色々あったけど、まさか今回のレベル3戦で起きるとは考えてなかったので驚きです。

 選択肢が2つではなく3つなのが気になりますね。単純なパワーアップではなく、何かしらのリスクを負いそうな感じです。それでも学郎は迷わずに選ぶでしょう。何故なら自分の過去と向き合い、もう絶対に負けない、四訥を一人にさせないと誓ったのだから。

◆まとめ

 久々にSNSでトレンド入りし、多くの期待が寄せられている鵺の陰陽師。けれど最近の掲載順はまた不安定になりつつあるので、油断なくアンケートを出し続けましょう。今期が大丈夫なのは間違いありませんが、今の下位層が軒並み打ち切られた次期はかなり危ないと思います。単純に打ち切り候補の数が少ないので(最悪を想定すると鵺、カグラ、超条先輩、アネモネで争うことになる)。

 それではまた来週。

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