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もりのへなそうる -児童書紹介

トラブル続きで精神的にすっかり参ってしまい、夜中まで目がギンギン開いて眠れないとき、わらをも掴む思いで読んだのがもりのへなそうるでした。難しい本は読めない状態でした。児童書ですら、時々文を声に出しながら自分が読んでいるところを確かめながら読み進める有様。

心がボロボロだったのもありますが、ページをめくるたびに涙が止まらず、てつたくんもみつやくんもおかあさんもへなそうるもかにもおたまじゃくしも、みんなかわいくて愛おしくて、何度も何度も読み返しました。しばらく聖書のごとく枕元に置いておりました。

というのは個人的なエピソードですが、愛すべき子どもの姿をガツンと描写してくれており、その姿の前では大人はひれ伏すしかありません。もう戻れないとかそういう問題じゃないんです。子どもとは尊いんです…。

たまごを見かければあたため、なんかよくわからんもんが生まれたら兄弟の如く受け入れ、食べ物を分け与える。子どもたちの得意技が兄弟同士の会話でテンポよく展開され、あれよあれよと話が進んでいきます。

就学前の子でも楽しめる内容ですが、1人で読むには文字がやや小さいかもしれません。読み聞かせにはとてもおすすめ。

これからも長く読み継がれてほしい名作です。