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二次創作小説 佐野晶哉主演 『ヘビ系男子の大型犬』 Ep4. 垂直な直線


追加キャスト紹介



出海健太(いずみ けんた)
(演:小島健/Aぇ! group)


出海清那(いずみ せいな)
(演:末澤誠也(ジャニ勉の女装)/Aぇ! group)


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出海健太、教育大学に通う大学4年生。


 俗に言う高身長イケメンの彼は、普段はコンビニでアルバイトをしている。
 あのカフェラテ事件の時のコンビニ店員だ。尚且つ、花梨の彼氏でもある。宅見の目撃情報は間違っていなかった。



 彼と花梨が付き合うようになったのは今から5年前のこと。

 彼の姉・清那が花梨に、当時高校3年生だった健太の家庭教師を頼んだからだ。

 出海清那、健太の姉で花梨の大学の友人。黒髪の健太や花梨と違って、明るめの茶髪でロングヘアが特徴的なややギャルっぽい見た目だ。普段はアパレルの仕事をしている。



 当時の花梨はまだ仕事をしていた時期だったが、清那の頼み事を快く引き受け、家庭教師として勉強を教えていた。


 花梨と健太との学年差は6年差だ。健太から預かったテキストに、ゆとり教育世代の花梨が教わっていない範囲が入っていることもあった。しかし花梨は、自分も勉強になるから、と、嫌がらずにしっかり勉強し、とても親身になって教えていた。


 健太はそんな一生懸命な花梨にどんどん惚れていった。
 花梨の教え方は上手な方だ。しかし、健太の勉強の方がレベル高すぎて、正直言うと彼女の家庭教師はそんなに役に立っていなかった。それでも、健太は花梨が勉強を教えに家に来てくれているだけで嬉しかった。


 健太は、花梨に会えることをモチベーションに受験勉強を頑張ったおかげで志望大学に合格。合格の旨を伝えたと同時に告白した。
 かなり年下の彼氏ではあるが、花梨は健太のことを男として彼氏として認めてくれた。そのおかげで健太は充実した大学生活を送れていた。




 そこから数年が経ち健太は4年生になった。今は来週の教員採用試験に向けて最後の追い込みの勉強をしている時期だ。






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田舎育ちで自由の少なかった生活だった花梨が上京して早8年。

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