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あの優しい声はどこに行った?

目がかゆい・・・。
花粉が多い春はとにかく目がかゆい
おまけに目が乾く、目がゴロゴロする。 涙がじわじわでる。
あまりにも不快で目を閉じてしまいたくなる。
でもそうするとついつい・・・

春休みの大学で、生徒もパタリと足を運ばない静かな場所で、うっかり船を漕いでしまった

ハッと気がついた時、父といたような気がした

「あれから20年・・・」つい呟いた

周りには相変わらず誰もいない

次男が逝って13年、主人が逝ってもう3年以上の月日が経つ・・・

「人の命なんて・・・」とつい口づさみたくなる

クリスチャンだから、神様の計画も希望も・・・知らない訳じゃない

でも思ったより短い人生・・・思ったよりとんでもなく儚く消えた小さな命・・・
彼らがやりたかった事を私が叶えたとしても一緒に喜ぶ人はここにはいない虚しさ

これじゃダメだ!と新しい人生をまた始めようとしてきた

しかし新しい仕事、新しい人間関係、新しい環境で目を覚ましても、一向にこの気持ちはスッキリしない

多分一生そうと思う
そういうもんだと思う

身内を亡くして益々強く生きられる信仰者はもはや才能か頭がおかしいんだと思う

あまり悪くも言えないが、(笑)

私の場合は心と体と霊をあまり分けて器用に振る舞うことが出来ないだけだ
多分納得してないことが多いから、心の中のモヤモヤが消化出来ないから・・・
上手に前を向けない、 まぁいい・・・

母が先日「パパがね、夢に出てくるのだけど何にも言ってくれないのよ」
「あれって何にも言えなんだって」

急に話を振ってきた

「え?それ、どういう縛り??どういう意味?」って質問したら
また母が
「あれは言えなんだって、口を聞いちゃいけないんだって・・・・
・・・だから

死人と夢で話しちゃダメなんだって」
「口を聞くとお迎えが来るんだって」

「え?何その迷信」(笑)

「昔の人はそう言ったのよ・・・」

そういえば、ヨシビは夢にあまり出てきてくれないな・・・
出てきても確かに何も話してくれない。

天国はどんなところ? 父や能碧(のあ)には会えた? っていっぱい聞いてみたけれど、夢の中の彼はいつもニヤニヤして何も話さない・・・。 だんまりだ

夢の中で話しちゃいけないルールやっぱりあるのかな?

あーあ、またあの優しい声を聞きたいな・・・

目を擦ったら天国が見えたらいいな。

あの声を忘れてしまいそうだ・・・



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