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音楽カルタ+ハエたたき?

 カルタを取り入れた学習ゲームは,音楽だけでなく(むしろ音楽に取り入れている先生は少ないのでは),漢字でも計算でも行ってきました。
 ところが,3年前から始まったコロナ禍において,ソーシャルディスタンスを保つことなどの対策をとることになり,多くの教科で活動の制限がありました。音楽は体育とともに,最も影響が大きかった教科ではないでしょうか。歌唱指導がほぼできなくなり,楽器演奏も打楽器中心。あとは鑑賞教材での授業ばかり。子どもたちの好きなカルタ取りの学習ゲームも,ソーシャルディスタンスが保てないので取り組めない状況になりました。
 そんな中,思いついて取り入れたのがハエたたき。
 ハエたたきを使うことで,一定のソーシャルディスタンスを保ちつつ,カルタ取りができます。もちろん,本来の目的であるハエはたたかない,カルタ専用にハエたたきを人数分揃えて取り組みました。
 歌は歌えない,リコーダーも鍵盤ハーモニカも演奏もできない音楽の授業でも,ハエたたきを使うことで,子どもたちは楽しんで音楽カルタ取りに取り組めました。
 今はハエたたきを使う必要はないのですが,ハエたたきを使ってのカルタ取りに慣れた子どもたちは,今もハエたたきを使ってカルタ取りをしています。ハエたたきを使うことがおもしろいとか,手で取ろうとするとカルタに近づくけど,ハエたたきを持っているので上からカルタ全体がよく見える(俯瞰できる)とか,理由は様々です。中には人との接触が苦手な子どもたちもいるので,その子たちにとっても,ほどよい距離が保てるかも知れません。
 コロナ禍による,けがの功名みたいなハエたたきを使ったカルタ取りですが,「コロナ禍なのでできない」と安易に決めつけず,なんとかしてできないだろうかと考えることが大切だと感じています。

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