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『マイ・プレゼント』(青山美智子)

【自業自得の全身打撲】

「マイ・プレゼント」(青山美智子)の一文です。

青山美智子さんの本が好きだ。

言葉の中に寄り添う優しさを感じるから。

お日様にたっぷりあたって

優しくなった布団の上で

お母さんに寄りかかって

絵本を読んで貰っている感じだ。

家の外では味わえない。

家庭の中のぬくもりのような感じだ。

ただ、時折、心を刺すように痛みが走る。

自分の核心に触れた時だ。

このマイ・プレゼントの中にも

心を揺さぶる言葉が出てくる。

ほっこりする言葉の中にある残金な現実。

『あれは、返してほしくて投げた球。』

外との関わりを持ち始めると

どうしても理解できないことがある。

どうしても自分の思い通りにならないことがある。

家ではわがままが通用しても

外では通用しない。

言葉はキャッチボールだと聞く。

自分が友達だと思っている子に投げた球。

『今日一緒に遊ぼう』

当然、いいよと返してくれると信じて疑わない。

でも、現実は残酷だ。

家に帰ればぬくもりが待っている。

外で起こったことを一瞬は忘れられる。

あれは嘘だ。

ぼくは夢でも見てたんだな。

今日もぬくもりを感じて眠る。

明くる日、

別の子に同じ言葉を投げる。

けど、

おかしいな。

他の子と先に遊んでいる。

うーん

自分の思い通りにならない。

なんだろ

学校ってつまらないな。

そんな気持ちが湧いてくる。

小学校に入学したての頃の自分は

新しい環境や輪の中に飛び込むのが苦手だった。

それまでの保育所では

皆んなの中心でいれたし

自分勝手に振る舞っても許されていた。

でも、

環境が変わり

自分が井の中のかわずだったことに気付く。

思い通りにいかない。

そんな現実だ。

それから何十年経っても

初めましては苦手だ。

特に、すでに出来上がっているグループに入っていくのに凄くストレスを感じる。

それぞれの人間関係が出来上がっており

謎のルールがあり

いちいち気を遣う。

「別に好きでここに居るんじゃない!!仕方なくだ!!!」

って気持ちが蠢く。

でも、そんなことをずっと言ってはおれない。

社会で生きていくってそういうことなんでしょ?

我慢して

他人に合わせて

摩擦が起こらないようにして

何か嫌なことを言われても

笑っていれば

なんとかなる。

それが社会なんでしょ?

その場の力の強い人に気に入られれば

とりあえず、生き延びられる。

そんなことを思いながら生きてきた。

そうすると自分の意見を持たなくなる。

相手に同調するという意識が生まれ

それが自動化されてしまうからだ。

相手に合わせるのが生存確率を上げるから。

そうやって生き延びて来たから。

学生の頃はなんとかそれでやっていける。

でも、

大人になり社会に出ると

途端に使い物にならなくなる。

指示待ち人間が出来上がっているからだ。

いや、もはや棒人間なのかも。

そこに自分という肉付けはされていない。

皆んな同じ量産型だ。

個性は皆無。

そんな感じだ。

そんなぼくでも自分に色が付いた出来事があった。

本を読み始めたんだ。

自分に言葉という力を溜めはじめた。

するとそれまではカメレオンのように

同化していた自分に

少し色が付き始める。

いや、

付け始めたんだ。

自分の居る場所や環境って

職場や友人や家庭だけじゃない。

どこにでも行ってもいいと知れる。

どんな背景にでも行ける。

ぼくが自分に好きな色をつけていいんだ✨

ぼくが自分が好きなページに移動してもいいんだ✨

って思えた。

人生は一方通行の絵本を読んでいる感じだ。

ページを戻すことはできないけど

思い返すことはできるし

自分で次のページを描いてもいい。

好きなようにすることもできる。

もちろん時々は

社会が用意した風景に参加することもある。

でも、そこでも主人公のぼくがどう動くかは自分で決められる。

なんか人生って「ウォーリーを探せ」みたいだなって思う。

色々な人間模様のなかに自分を見つける感覚だ。

ぼくはページをめくるその先に

ぬくもりがあると信じている。

それは自分だけでなく

誰かにも感じてもらいたいと思っている。

方法はなんでもいい。

相手がぬくもりを感じて

少しほっこりして

少し勇気をもらえて

明日ももう一度頑張ってみようかな♪

ってエネルギーを少しためられる。

そんな人になりたいな♪♪

青山美智子さんや喜多川泰さん、こんぶ店長もそうだけど

言葉や行動でぬくもりを感じさせてくれる気がする。

なんか近くに寄ると少し明日へのエネルギーを貰えるんだ。

自分が投げた球が当然返ってくると思っていた子どもの頃。

ボールは一つしかないと思っていた。

実際は違うんだ。

社会にはボールはたくさんあって

皆んなそれぞれが多くの人とキャッチボールをしている。

ボールがたくさん集まる人もいれば

ボールがなかなか来ない人もいる。

来ないから自分は必要ない。

そう考えるのも無理はない。

でも、実際は違う。

ボールを投げる回数が少ないだけだ。

一球入魂なのはいいけれど

もう少し楽に投げてみたらいい。

「まぁ、返って来なくてもいいや♪♪」

くらいで自分からボールを投げたらいい。

大谷翔平選手みたいな豪速球が目立つけど

ぼくは子どもとのかキャッチボールのような

ゆっくりだけど

相手を思いやれるボールが好きだ。

SNS全盛期のこの時代。

自分の扱う言葉のボールにどんな気持ちを乗せるのか。

ぼくは

ぬくもりを乗せたボールを投げられる人になりたい✨

だから、今日も本をめくるんだ。

『何かを否定しないと自分を認めてもらえないと感じているあの人にオススメ📕』

#青山美智子
#マイプレゼント

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