国家資格キャリアコンサルタントってどうなの?

こんにちは!キャリアコンサルタントのmoghedgeです。
私は2019年に国家資格キャリアコンサルタントを取得し、資格を活かして企業内研修をおこなったり
フリーランスでカウンセリングの業務委託を請け負ったりしました。

「面白そうだけど、役立つの?」
「どんな内容なの?」
など、この資格について興味がある・とったけど
活用できていないのでは、など様々な思いの方がいらっしゃるかと思います。
というわけで、今回の記事では
『キャリアコンサルタントを取得するとどのように役立つのか?』をお伝えします!



1.キャリアコンサルタントとは?

キャリアコンサルタントとは、キャリアコンサルティングをおこなう専門家のことで、国が指定した講座を受講し、その後試験に合格しなければ取得できない国家資格です。

「キャリアコンサルティング」とは何かというと、
労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
<厚生労働省HPより引用>

よく誤解されがちなのが、転職相談した時に求人票を紹介してくれる人だと思われることです。
それは転職エージェントのことなので全く異なります。

キャリアコンサルタントの領域は例えば、
・職業選択のお手伝い
(どんな仕事や働き方が自分に合っているか)
・職業生活設計のお手伝い
(仕事と家庭のバランスをどのようにとっていくか)
など、転職ありきというよりは、
『どのようなキャリアを送っていくことが相談者にとって望ましいか』
を明確にしながら、助言・指導をおこなっていくようなイメージです。
ですので、転職先の相談に乗ることも担当領域の一つではありますが、それが専門、というわけではないんですね。

仕事において何を重視したいか、どんなことが好きなのか、と言った自己分析をお手伝いしたり、
どうすれば家庭と仕事を両立できるかなど、相談者の悩みを解決できる方法を見つけるサポートをしたりします。

2.どんなことに活かせる資格なの?

キャリアコンサルタントを活かせる主な職場は、
・学校のキャリアセンター
・ハローワークなどの就労支援期間
・人材紹介会社
・講師(資格学校、キャリアガイダンス)
・頑張れば企業内

が考えられます。
まず、キャリアセンターや就労支援機関は、
恐らくイメージ通りかと思いますが、
どんな仕事が向いているか、どうやって応募するかなど、相談者が就職できるまでのサポートを担います。

人材紹介会社では、主に派遣スタッフを抱える機関で活躍されている方が多いイメージです。
希望する派遣先のヒアリング、派遣後のフォローなど登録人材へのキャリアカウンセリングでキャリアコンサルタントの資格が活かされているようです。

その他、講師として資格学校で
キャリアコンサルタント取得のお手伝いをしたり、
学校の臨時講師としてキャリアに関する講義を請け負っている人もいます。

最後に、企業内での活躍についてですが、
『頑張れば』と記載したのは、私の経験談からあります。

私が勤めていた企業は中小企業で、
200人程度の小規模な会社でしたから、
ジョブローテーションもなければ、
キャリア面談なんて文化が全くありませんでした。

上の人同士で話をつけて、昇進が決まったり、
部署内の役割変更が決まったりする程度です。
そんな中で
「キャリアコンサルタントを取得したので、
私にキャリア面談させてください!」
というのは無謀なことでした・・・笑

ですので、企業内でキャリアコンサルタントを活貸せるかどうかは、環境があるか、いかにメリットを伝えられるかがポイントになります。

私は、なんとか上司を説得して
・新卒社員研修でキャリア研修を導入する
・入社後間もない社員との月1回の面談を任せてもらう
この2点を実施させてもらいました。

キャリアコンサルタントを取得しても、
結局あんまり活かせていないかも、という方が
多いのも頷けます。

3.キャリアコンサルタントは稼げる?

せっかく時間をかけて資格取得するのだから、
ここは気になりますよね。

あくまで私個人の見解になりますが、
純粋にキャリアコンサルタントだけで稼ぐことは
難しい、という結論になります。

先ほど、学校や就労機関などで資格を活かせると
お伝えしましたが、職業相談に関する仕事は
残念ながらキャリアコンサルタントの資格がなくても勤めることができてしまいます。

弁護士や税理士などのように、その資格を持っていないとできない業務がある、ということがないので、独立して企業と顧問契約を結ぶなんてことはあまり考えられないんですよね。

私がこれまでに出会ったキャリアコンサルタントの方も、独立はせずに企業や機関に勤めながら資格を活かしているか、研修講師やカウンセリングなどの業務を掛け持ちされている方がほとんどでした。

ちなみに私が受け持っているカウンセリングの仕事も予約が入れば相談対応(そこで時給発生)なので、安定収入とは言えません。

独立してキャリアコンサルタントをするには、就労期間等での豊富な実践経験や、外部とのコネクション形成がないと、なかなか難しいのではと思います。

以上、ネガティブな側面をお伝えしましたが、
あくまで独立を前提にした場合です。

私はずっと企業勤めの経験しかなかったのですが、キャリアコンサルタントを取得してから、この2〜3年で何件か業務委託の依頼を頂くことができました。

収入を得る選択肢が広がり、
私個人のキャリア価値が高まったので、
私としては資格取得が大きなメリットになったと
感じています。

また、キャリアコンサルタントは年齢が武器になる仕事です!いろんな人生経験をしている年配の方の方が信頼されやすいからです。

歳を重ねても重宝される仕事なので、
将来のセカンドキャリアも見据えて取得されるのも
悪くないのではないでしょうか。

働き方の価値観が広がり、転職が珍しくない時代になっている今、今後ますますキャリア設計の需要が高まるのではと私は予想しています。

4.資格を取得してよかったこと

最後に、先ほどお伝えした職業領域の広がりや就職のアドバンテージ以外で、私がキャリアコンサルタントを取得して良かった!を感じたことをお伝えしましょう。

実は、資格取得をすることで、下記のような良いことがあったんです。

  • 上司や夫との人間関係が良くなった

  • 逆境にも対処できるようになった

  • 自分らしさを見つけられた

キャリアコンサルタントでは、
相談者と関係構築をする為のカウンセリング理論や、相手を理解するために心理学を学んだりします。

『どうすれば相談者が心を開くのか』
『なぜこの相談者はこのような発言をするのか』
など、とにかく相手に寄り添うことを学ぶんですね。

ですので、だんだんと話の聞き方が上手くなったり、相手がひどいことを言ってきたとしても、
「何かあったのかな」と相手の気持ちに寄り添えるようになったんです。

結果、なんとなく避けていた上司と
うまく距離感を縮めることができたり、
夫と喧嘩をすることが減ったり、
日常の人間関係にも良い影響が出ました(^^)

また、他にもキャリアに関する理論を
自分に当てはめて考えることで、自分がどんな状態にあって、どうしたいのかを客観視することができ、自己理解が深まりました。

落ち込んだ時や悩んだ時も、以前よりも
冷静に考えられるようになりましたし、
自分にはどういう選択肢が望ましいかが
わかるようになりました。

おかげで、以前よりも良い意味でわがままに
楽しい人生の選択ができている気がします。

5.資格取得の方法

キャリアコンサルタントの資格を取得するには、
厚生労働大臣が認定する講座を受講・修了し、
その後、学科試験・実技試験の両方に合格する必要があります。

※3年以上の実務経験がある方は、不要になりますので、厚生労働省のHPで詳細をチェックしてくださいね。

養成講座は、リカレント・マンパワー・LECなどの
資格学校で開催されています。

ざっくり受講費用は30万円かかりますが、
教育訓練給付金制度を活用すれば、最大70%
雇用保険から給付金をもらうことができますので、必ずご確認ください!

養成講座で修了認定を得られたら、ようやく受験試験が得られます。学科・実技両方で合格となれば晴れてキャリアコンサルタントに認定されます。

養成講座受講⇨受験申込⇨受験⇨合格
という流れですね。
(全体で約6ヶ月〜8ヶ月です)
また時間があれば、試験の話も執筆しようと思います。

6.まとめ

いかがでしたか?
キャリアコンサルタントはどのような資格で、取得すると何に役立つのかをお伝えしてきました。
大幅な収入アップは難しいかもしれませんが、
仕事の選択肢の広がりやアドバンテージを得られることはもちろん、自身の人間関係構築やキャリア形成にも役立てる資格です!
ぜひ検討してみてくださいね。


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