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ママになって4年、今から「子育て」を学ぶ

4年前、息子が生まれた瞬間に親になった。
病院でおむつの替え方・授乳の仕方・お風呂の入れ方を教わった。定期健診で離乳食の始め方・予防接種の時期など、その時々に必要な情報を教わった。そうやって子どもの命を守り・育てるための必須情報は、必ず誰かが教えてくれた。

生後しばらくは教えてもらったことやネット情報で対処できたけど、どうすればいいのかわからなくなってしまったことがあった。それは、息子のイヤイヤ期の訪れと共に始まったものだった。

問題行動発生

1歳半を過ぎてから息子のある行動が気になるようになった。それは、頭をふすまにぶつけることだった。最初は「たまたまぶつかっちゃったのかな」と思っていたが、しばらく様子を見るとそうじゃなかった。ニコニコしながら自分でわざとぶつけていた。

本人が楽しくてやっているようなのはわかったけど、マンションに住んでいたので隣近所の迷惑にならないか心配になった。それと同時に、「これが癖になってしまったらどうしよう」と不安にもなった。

どうにかやめさせられないかネットで検索してみると、同じことをする子どもはいるようだが、明確な対処法まではわからなかった。仕方がないのでそれからは頭をぶつけ始めたら止めたり、声を掛けたりしてみた。するとそのときはやめるものの、しばらくするとまたぶつけ始める、ということを繰り返していた。

そんなとき、子どもがいる学生時代の友達から連絡をもらった。試しに相談してみると、「子育てが楽しくなるママカフェ」というコミュニティを教えてくれた。ここでの学びが子育てに対する考え方を一変させた。

解決の糸口を掴む

2010年にスタートした子育てが楽しくなるママカフェでは選択理論心理学
の考えをベースとした「子どもの自立と子どもとの絆を育む子育て法」を、
参加しているママパパ同士でコミュニケーションを取る時間を持ちながら、
伝えています。
「どんな状況であっても周りに配慮しつつ、自分の欲求を自分自身でしっかりと満たせるようになる事=本当の自立」と捉え、叱ったり怒鳴ったりしないと行動出来ない子どもではなく、自分で考えて行動出来る子どもを育てます。
(中略)
「子どもの自立と子どもとの絆」をしっかりと育むことにより、「自分で幸せを掴める子どもを育てる関わり方」をお伝えしているのが、ママカフェです。
「子育てが楽しくなるママカフェ」HPより

参加してみて衝撃を受けた。「こんなの誰にも教わったことないし、誰からも聞いたことがない。私が子ども側で経験していた子育てとはまるで違う」。そして当時足を踏み入れていたイヤイヤ期についても、世間一般の主張とは角度の違う解釈に触れられた。

会の最後に、講師の方に直接質問させていただける時間があった。私はありのままの状況を話してみた。

「どういうときに頭をぶつけることが多いの?」と聞かれた。思い返すと私が何かしらの家事をしているときが多かった。次に「頭をぶつけ始めたら、どうしてるの?」と聞かれた。「すぐに駆け寄って止めるようにしたり、声を掛けてます」と答えたところ、「あぁそれだね」と納得された。

「子どもは必ず意図があって行動してるんだよ。きっとお子さんは、『頭をぶつければすぐにママが来てくれる』って認知しちゃったんだね」と言われた。そのとき私は「まだ1歳だけど・・・!?」と初めは困惑したものの、段々とその考えが腑に落ちていった。

どうやら息子の中ではこんなシステムが出来上がっていたようだ。

ママがそばにいない
 ↓
寂しい・退屈
 ↓
「そうだ、頭をぶつければママが来てくれる」
 ↓
頭をぶつける
 ↓
慌ててママがすぐに来る
 ↓
満足

初めは偶然頭をぶつけたのかもしれないけど、何度かその経験をするうちに学習したということらしい。理由がわかった私は、次からはこんな行動を取ることにした。

●頭をぶつけ始めたら、「今〜〜してるから、もう少し待っててね」と声を掛ける。終わったら「待っててくれてありがとう」と抱きしめて、その後はたくさん遊ぶ。
●家事でそばを離れる前にたくさん遊ぶ。

ただその行為をやめさせるのではなく、「寂しい・退屈」という根本的な原因を解消するようにした。実践してしばらくすると、いつの間にか息子は頭をぶつけることをしなくなっていた。この変化に一番びっくりしたのは、他ならぬ私だった。

「子どもが自立できる子育て」を学ぶ

「ここでの学びは、子育てする上でのコンパスになる」。そう思い、育休期間中に何度か会に参加した。旦那さんと一緒に参加したこともある。けれど、復職してからはなかなか都合がつかず、足が遠のいてしまっていた。

それが先日、2〜3年ぶりに参加することにした。息子が1年半後に小学校入学を控え、心配なことが増えてきたからだった。保育園から小学校への進学は、環境の変化がかなり大きいのではないか、と個人的には思っている。

これまでいつも大勢の大人に見守られていたが、子どもしかいない空間で人間関係を一から築き上げていくことになる。そのとき息子はどう対応していくのだろうか。

入学前の今こそ、「自分の欲求を自分自身でしっかり満たせるようになる力」を手に入れるための子育てが必要なんじゃないか、と感じていた。

今後は定期的にコミュニティに参加するだけでなく、他の書籍からも知識を吸収したい。そしてnoteで学びと実践を記録したいと思っている。

もし大きくなった息子がこのnoteを読むことがあったら、「ママも悩みながらお母さんしてたんだな」と笑ってくれたらいいな。

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