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明日の神話と渋谷駅

渋谷マークシティのコンコースに、岡本太郎の「明日の神話」が展示されるようになったのは、2008年頃だったと思う。長い間見つからなかった壁画が見つかり、色々あってここに設置された。一時期は、汐留の日本テレビのところで、展示されていた記憶がある。

(正確には Wikipedia 等で確認して欲しい)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/明日の神話

第五福竜丸の被爆のがモチーフになっているので、複雑かもしれないけれど、岡本太郎の代表作だ。

渋谷に恒久的な展示が決まった後、渋谷に来た時には、なるべく観に来るようにしていた。待ち合わせに使ったり、この大きさの壁画を雑踏の中で眺めるのが大好きだった。

昨年、何の因果か学生時代、レコード屋さんとライブと本屋のためにあれだけ通っていた渋谷に勤めるようになった。通勤経路からは、残念ながら外れてしまうのだけど、職場からここまでは歩いて10分かからない。

渋谷の会社に勤めてからは、辛いことや上手くいかない事があると、昼休みに眺めに行くことにしている。

雑踏の中に、こんな力強い壁画が飾られているのに、誰も写真も撮らないで、通り過ぎていく。そんな世界を眺めると何故か落ち着くのだ。

太陽の塔は、あんなに皆意識して大事にされているのに、あんなにかっこいい、岡本太郎の代表作の「明日の神話」が、ただの風景の一部として、認識されているが、荒んだ心に何故だか心地よいのだ。

今年はあと何回ここに来るのだろう。太郎さんいつもお世話になっています。


#日記



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