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[Social Distancing]の超簡単な確認方法

 西洋圏でCOVID-19が急速に蔓延し、日本でそのスピードが緩慢であることの理由の一つとして、Social Distance が注目されています。

 握手やハグなど、スキンシップが日常生活の一部となっている西洋圏では、意識してこれを減らそうという試みですね。オランダ首相のマルク・ルッテさんが、思わず握手しちゃった後に「つい、くせで…」といって肘タッチに切り替え「もうやっちゃダメだよ」という動画は、微笑ましくも文化を物語っています。

 これと同時に、Social Distancing (社会距離戦略)が採用されています。アメリカでは行列や散歩、レストランの席などの[6 feet離れる]のが目安のようです。

 こんなわかいい、企業ロゴのメッセージもあります

 6 feet は、我々に馴染みの深いメートル法にすると、1.828mです。飛沫感染を防ぐ目的ですから、我々日本人でいうと「2mくらい」距離をとろう、と言うことになります。

 WWFジャパンさんが、2mの目安として、こんなかわいいイラストを出しています。

 パンダやホッキョクグマ、ウミガメ、ペンギンさんは可愛いのですが、残念なことに日常には登場しないので、イメージしにくいですね。そこで、イメージするのではなく、自分の身体を使った「2mくらい」の確認方法をご紹介します。

これです

2mくらい

 もちろん、実験結果に基づいています。私は身長が174cm。靴を脱いだ状態の目の高さが160cmです。家の中でメジャーを取り出し、2mの位置に目標物を置きます。

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 目標物は、手近にあった正露丸さんにお願いしました(用法用量を正しくお使い下さい)

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 目線を水平にして、そのまま目の位置を変えずに俯くと、ほぼ正露丸さんの位置になりました。

 これは、身長や首の柔軟性によって当然に変わってきます。ちなみに私より30cmほど身長の低い相方さんで実験してみると、1.75mでした。

 私の場合は、俯いた位置。相方さんの場合は、俯いた位置からちょっと下がるくらいが2mです。

 アメリカでは6 feet、日本では2mですから、厳密な数字ではなく「2mくらい」でいいのです。そして、Social Distancing を意識する時って、行列等ではないでしょうか? その時に「視線を水平にして俯いてみる」だけで目安がわかります。

 「うちにメジャーなんかないよ」という方は、畳を参考にしましょう。長手の寸法が「1.8mくらい」です。厳密には木造住宅は1.82mをモジュールとして、江戸間と京間では枠寸法を含むか含まないかで変わってきます。集合住宅では6畳と称していても、微妙に小さい時もあります。でもいいのです。「1.8mくらい」がわかれば。

 みなさん一度、自分の「2mくらい」を経験してみましょう。そして町中では「視線を水平にして俯いてみる」だけで Social Distancing の確認になります。

 この実験のいいところは、「パンダってこんな大きさなのかー」とか、「ウミガメってでっかいなー」と、次に動物園や、水族館に行ったときの楽しみが増える事でもあります。

パンダ見に行きたいなー。

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