ボードゲームで嫌な思いをする、という事象について

筆者の趣味(というほどのこともないけど)の一つ、ボードゲームについて。
ボードゲームをプレイする環境として、「オープン会」という形態があり、筆者もそういった会へしばしば参加している。それ以外だと、ボードゲームのプレイスペースがあるお店のイベントや、知り合い同士でこじんまりとやるいわゆるクローズ会っていうのがある。

オープン会というのは、主催者が公民館的な施設を代表者としてあらかじめ借りて、数十人の参加者をTwipla等の告知ツールで募集し、それに応じて当日集まった参加者が適当に持ち寄ったボードゲームを1日中ひたすらプレイする、といったものだ。

そのオープン会に関して、しばしばボードゲーム愛好者界隈で「こんな嫌なこと、腹の立つことがあった」という話題が拡散されては消えていく、らしい(筆者はその辺の狭い界隈の人々の生態に疎く興味も薄いので、あまり頻繁にウォッチしていないのだ)。

そこで、2年前くらいかな、何かの気まぐれで作ってTwitterにメモしておいた「嫌かもしれないことリスト」があることを思い出した。Twitterは140文字制限があってこういうことの列挙やトレースに向いていないから、まとめておくならnoteじゃん、ということで再掲してみようと思った。

ついでに、個人的に思う罪深度A〜E(Aが重い)と、補足を追加してみよう。気が向いたら追記、補完を随時していこうと思う。というか、誰かこういうの好きな人代わりにやってくれると嬉しい。

A 紙タイルをバシーンとドロー 罪深度B

たまに、他人の所有物であるボードゲームを、壊してもママが買いなおしてくれるオモチャみたいに、無造作、乱暴に扱う人がいる。感覚としては、麻雀牌の強打みたいな感じか、でも麻雀牌はそうそう割れたりしないしすり減りもしないけど、タイルやカード、チップとかは簡単に磨耗したり折れたりするよね。
かくいう俺も、以前、どこかで横濱紳商伝やってて、ゲーム負けたおっさんがふてくされて木ゴマをポイポイ投げて片付けてるのを見て、こいつには俺のゲームやらせたくないと思って、その後何度か持ってった新作やりたいって声かけられても「今やったばかりなんで」とか理由つけて断ってたら、そのゲームの箱になぜかグーパンチ連打しながら「そうかー」ってブータレててブチギレそうになったことがあった。その後そのおっさんと同卓した別のゲームで紙タイルを全力でバチコーンやってた時はさすがに我慢できずに「このゲーム、あなたの持ち物じゃないですよね」って言ったった。「ハイハイ」だってさ。その時は、途中でトイレ行った別の人が濡れた手で触ってビチョビチョのタイルをドラフトで回してきたりしたからもう萎え萎え。

B 重ゲをインストしてる横で騒ぐ 罪深度C

重ゲをインストするってのは、結構疲れる。ずっと声張って、説明の順番とか、細かい間違え、言い忘れがないようにしたり。
で、そういうときに周りでうるさくされると、無理に大声キープして喉が痛くなったり、集中力削がれたりして疲れ3倍増になる。
「周りでうるさい」には2パターンあって、「隣のテーブルでゲームしてる人々が必要以上に大声で盛り上がっている」ケースと、「意味もなく近くに数人固まって雑談に花を咲かせてる」ケースがある。
前者は、どうなんですかね、まあ地声がやたらデカいというか声が通るタイプの人がたまにいて、そういう人は往々にして自分の打つ手打つ手を聞かれもしないのに解説しがちだったり、なんか宗教上の理由なのか安定して超ハイテンションな人もいる。うっせーなとは思うけど黙れとも言えんし逆に「盛り上がってるのに空気読めよ、ていうかお前になんの権利あんの」とか言われそうっていう。難しい。
後者は、あまり延々とやってるなら「ちょっとインスト中なんでスマン」て言うかな。

C 主催に挨拶せず帰る 罪深度D

これは会の雰囲気や参加人数にもよるんだろうけど。主催としては、初めて来てくれた人が帰るときなんかには、楽しかったです、また来ます、だとかのコメントが欲しいだろうな、とは思う。
それ以外は、来たときに認知してもらってお代払ったら、どこかの卓で個人的にゲーム楽しんでる主催をわざわざ探して挨拶する必要あるのかな、って感覚ですな。
ま、うるさ方が多そうな、常連率が高そうな集まりでそれやっちゃうと、いないとこで「なんだアイツは」ってなるリスクが高いのは、ボドゲに限りませんがね。

D インスト受け中にうとうと 罪深度D

これは、やっちゃったことも、やられたことも、同じくらいありますなあ。
こないだ痛み止めの薬残ってる状態で聞いてて時間飛んでたな笑
睡魔に抗うのは困難、でもゲーム中に「それ言ったっけ」ってなると色々めんどくさいし。俺は、寝てた人がいたら、疲れてるんだねって慈愛を持ってもう一回繰り返しますけど。

E インスト受けてて何度もホントかよそれ 罪深度B

あまりにもバランス悪過ぎてルール確認必要とか、本当にホントじゃなかった場合もあるのでアレだが、、
何度も何度もインストして熟知してるゲームで「そこに延々引っかかりますかアナタ、ルールにそう書いてあるんだからしょうがないでしょ、ていうかこのゲームやりたいって言ったのキミでは?」みたいな時は、俺はなんでこいつに無償奉仕してんだって気持ちが芽生えちゃったりして、ゲーム始めてもほぼ確実にいろいろ疲れそう(ゲームのプレイというより僕ちゃんゲームに詳しくて上手なんです的マウント連打ウザいのが容易に想像できる)なので途中で切り上げちゃったこともある。すっげえ時間の無駄だった。

F 直接攻撃をヘイト反撃で返す 罪深度D

インタラクション強めのゲームで、誰かが他プレイヤーのどっちかを直接攻撃しちゃえ、みたいな時に、「そしたら俺のあんたへのヘイト溜まるからよろしく」って宣言して、微妙な選択の時に必ずヘイト溜めた側にやり返してそういう人だと認知させる、という戦術。俺は普通にありだと思うんだけど。それやるとなんか、「怒ってる」とか言われちゃったりするのよねメンドクサ。国の外交だってそういうことやってるじゃん?ゲーム理論にもある抑止力の出し方ですよねえ。だから俺が直接攻撃する時はヘイト買っても勝てそうな側、ヘイトニュートラルな人、を選びます。

G 浮いてるぼっち参加者をスルー 罪深度B

初めて来た会で知らない人ばっかり、果たして私はここに居ていいんだろうか、みたいになってる人の気持ちに寄り添える感受性を持ちたいですわね(自戒)。
顔出しには来たけどそんなにゲームする気ない、とか特定の誰かを待ってる、とか見分けづらいパターンもあるから困る。

H 一日中固定メンツ卓 罪深度C

一緒に来て、一緒にプレイして、一緒に帰る人たち。なんだろ、オープン会に参加する理由が格安貸卓なのかな?
フリー雀荘でセット打ちしてる人たち的に見える。部屋とか人数に対して実質的な流動性落ちるんですよね。
でも主催的には人数増えた方が嬉しい気持ちはあるだろうし、強制的にシャッフルするわけにもいかんしね。

I プレイ中の卓の盤面見て横から講釈 罪深度B

これ、俺はやられるの結構嫌い。はいはいキミがゲーム(だけは)得意なコミュ障だってアピールしたいのはわかったら消えてくれDTくんって感じになる。横で5分くらいじーっと観察始められると、あ、これの予備軍かって身構えちゃう。
俺はキミの推奨するすっばらしい作戦とは別の意図でゲームを進めてるんだ、ほっとけ、お前がプレイするときに勝手に頑張れ、って思う。
とはいえ好きなゲーム、自分の持ち込みゲーム、とかやってると話しかけたくなる気持ちもわかるし、俺もふわっとした声かけはすることがある。許容ラインは「手番の人以外に対しての全体的な質問、感想」ならオッケーかなと思っている。たまに自分の手番なのに雑談に巻き込まれちゃってる人いるからねー、みんな待ってるんだ勘弁してくれ。

J 他者手番でスマホいじってる 罪深度D

いいんじゃないですか、別に。考えることないなら。ダウンタイム長いゲームで長考タイプがいたら暇だもんね。
それで手番来て盤面見てないのかよって感じのスロープレイされたら「なんだよ」ってなるけどね。

K やりたいのか、やりたくないのか意思表示しない 罪深度C

5人、6人、7人とゲーム積んでるテーブルの周りを延々ウロウロ。これ立てましょっかーと言って意思表示2人の時は興味なさそうにしてて、3人になった途端に後から来て参加していい?とか言い出して4人にするやつ。
人気があるものには群がるけど自分から意思表示はしないってタイプ、何か企画したりするときにホント厄介なのよね。人数のボラティリティ増幅するわけよ。あーいい人数になったなあって思った時だけ余計に手を上げて来るし、人少ないから来て欲しいなあって時は絶対反応しない。
麻雀のメンツ集める時とか、4人になった途端に参加しまーすって勝手に抜け番アリ前提ぶち込んで来るやつとか、呆れますね。

L 他人の持ち込みゲームを勝手に広げて放置 罪深度A

ビックリするかもしれないけど、3年前くらいかな、実際にこれ食らったことがある。川崎の方の会だったか、ちょっとレアなゲームを持ち込んで積んどいた。やりたそうな人がいたら声かけて立てようと思ってね。で、午前中どうやらそういう気運じゃないから別のゲームやろってなって、しばらくして横を見ると、そのゲームの箱を持って来て一人でボード広げてコマ置いてる人がいるわけよ。
まあそれはいいですよ、ルール把握したいとかあるでしょう。
で、そこからですよ、俺がゲーム終わって横見ると、そいつ、広げたままほったらかして別のゲーム参加してやんの。で、夕方までそのまま。帰ろうと思ったけどさすがにその状態から自分で片付けて箱にしまって、ってのはムカつくから、主催に「あれ勝手に広げられてるけど帰りたいんで広げた人に片付けて欲しいんですが」って言ったわけよ。そしたら主催がすごい嫌そうな顔してなんで自分で片付けて帰らないの、みたいな感じで。それから行ってませんけどね。民度なのかしら。

M 会場の冷蔵庫勝手にあさる 罪深度A

いやいや、それアナタにサービスで配ってないですから。せめて遠慮がちにしときましょうよ。なんでもタダじゃないんですよ、サービスしてあげたい人に対してタダなんです。アナタ、そのタダに対して何で返してくれますか? 気持ち?機会?人脈? さもしい感じの人にそれ期待できそうとおもいませんよねえ。

N 服装や風体がだらしない 罪深度B

「だらしない」と「ルーズ」と「不潔」の境界線が若者のファッションに疎いおじさんには不明瞭だが、主催は勘弁してくれって思うだろうなあ。そらー絵になる感じの方が嬉しいじゃん。
俺は迷彩服来てる系の人には近づかないどこと決めてます。ガキの頃になんか電車の中でいきなり腰骨の辺りをミドルキックされたんすよ。マジでなんの脈絡もなく。それ以来迷彩服を街中で来てる人種には一定割合で〇〇〇〇が混ざってると思ってて。
あと夏クソ暑いときに、急に冷房入った部屋に入って数分したら突然滝のように汗出てくることありません?ホントすいません。

O 毎回自手番になってから長考 罪深度B

これな。俺、「他人の時間を遠慮なく食いつぶす人」ってのが昔から苦手で。メールやチャットで済む急ぎでもない用件をイチイチ気軽に電話して相手に応対させる奴とかマジ相性悪い。俺自身はヘタレなんで、麻雀なら3秒止まったら「すいません」とか言っちゃうし、ボドゲでもルール把握し切れてない時とかに「ごめんごめんごめん」って手が止まる時はある。でもなるべく手が止まらないように努力してるし、時間かかってるなと思ったら「そこそこの手」で妥協する。ゲームってそういうもんじゃないですか。だからガチの将棋は時間制限入れて公平にしてる。
しかーし、遠慮ない人はそういう感性ないらしく、麻雀でも「権利」って感じで平気で毎回30秒とか止まってたりするし、逆に「色々考えることあるのよ!」みたいに逆ギレされたりする(明らかに色々は考えてない笑)。
ボドゲでも全ての組み合わせを吟味してやっと終わったと思ったら「ごめんやっぱり今のなし」みたいなの連発する人とか。キミが考えてる間他の人も同じ時を消費してるんだよね、人数分なんだよ。せめて遠慮がちにやってくれって冷蔵庫の話みたいになってんな。キミが考えてる60分で、残りの3人、本当なら60分のゲームもう一個できたはずなんだぜ。インストだって、無しでさっさとプレイするに越したことはないのに、わざわざやってるんだぜ、そこ感謝しとこうぜ、俺はすんごい感謝してるよ。特にサマリー作ってくれる人とか、感謝し過ぎて拝みたくなるレベルですわ。

P ひたすら無言でプレイ 罪深度E

別に良くない?
自然に口八丁みたくなるゲームもあれば、黙々とやるだけでアツいゲームもある、で終わりじゃないかな。楽しんでないわけじゃないでしょ。「楽しそうにする」「盛り上がる」のステレオタイプ求めるのってダサいと思うんですけど。

Q インストを受けている途中でやっぱ抜ける 罪深度D

これね、俺は2、3度やったことがある。理由はカードとか配られたシートの文字が小さすぎて老眼にはキツくてマトモにゲームに参加できそうもないってとき。
インスト受けてて俺には複雑すぎて無理っぽいって感じになったらスマンっていうのありなんじゃないかなって思ったりする。インストしてくれた人を傷つけてるかな?人数割り組み直しにもなっちゃうけど、最初から乗り気じゃないゲームに嫌々付き合うよりかはマシじゃね。嫌々のつもりがやってみたらあれれ面白かったってことも結構な確率であるものまた事実ではある笑

R 他プレイヤーにマイ最善手を勧める 罪深度C

これもシチュエーション次第なとこあるけどね。
完全にゲーム初心者の人がいて、どうして良いか分からなそう、ってときに言うのは余裕でアリなんだけど。「押し付ける」ってタイプの人には遭遇したことないなあ、協力ゲーで「僕は最善手知ってるけど、キミがその通りできるか見ていてあげる」みたいなプレッシャーかけてくるオッサンには出会ったことがある笑
俺が嫌いなのは、自手番じゃないのに盤面コントロール手段として偏った情報を与えたり、オススメ発言の皮を被った自己利益誘導しちゃってるパターンね。ゲームのコントロールは自手番のアクションで完結しましょうよ、他人の手番は他人のものでしょって思う。手番来て「よし、狙ってたアクションいいタイミングで打てそう!」って内心ガッツポーズしてる時に、前手番の人に「あれやらなくていいの?」みたいなこと言って妨害してくるやつ、、、ふっ(笑)。

S 〇〇が勝ってるから叩くべきと主張 罪深度C

誰が勝ってるか判断するとこまで含めて各プレイヤーの責任範囲だと思うわけですよ。基本的には。ま、盤外戦術の一貫としてアピールするのはわかりますけどね。結局必死度高い人たち間での「俺はリードしてないアピール合戦」になっちゃって、ゲームの主旨変わっとるやんみたくなるのが嫌い。
どこからどー見ても誰かがダントツ、みたいな状況で結託するのはアリだと思いますよ、まあ。どーしても勝ちたい、それが俺の唯一の安らぎなんだって人もいれば、それなりにゲームに参加できて楽しかった、で満足な人もいるんで、トップ落としの熱意が空回りしてるのもよく見るけどね。

T プレイ中にクソゲーとか運ゲーとかいう 罪深度B

本当に運ゲーだと思ったら感想として言うことありますね、それは。選択肢ない引きゲーみたいなやつとか。どうしようもないじゃんこれって。
クソゲーってのはどうかな、バカゲーならともかく、自分がクソゲーだと思ってたらそもそも立てないわけだし、誰かが紹介してくれたゲームの場合も、本気でクソゲーって言うタイミングない気がする。雰囲気が「うーーん、まあ、そういう感じね、、、」ってみんな察してる流れになるからねえ。
ネタ的にクソゲーって連発する種類の人?クソだなというのが似合ってて面白い人ならまあ。俺はコワモテってよく言われるんで、たまに「クソガァ」って言って笑い取りに行ったつもりがおもきし引かれることがたまーにあります。


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