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4.28 きょうおもったこと

きのうはわたしの自宅と落語家の後輩の自宅の、ちょうどまん中あたりで、30分雨宿りをしました。

急ぐ旅でもあるまいし。と、団地の駐輪場の一角に腰をおろして、本を読みはじめました。寒くもなく、暑くもなく、すぐにやみそうでもない雨の音を聴きながらのしばしの読書。

30分して、蒲田駅のほうの空に、青空がひろがったので、ふたたび歩きはじめましたが、結局、降られっぱなし、濡れっぱなしの一日でした。

そうして(林家)はな平に会い、彼が自身のホームページ『はなサイト』で販売しはじめた、エコバッグを買い、今度は雑色方面へ。

雑色…ぞうしきです。わたしが住んでるのが、大田区の多摩川-多摩川駅ぢゃないよ-新蒲田から、京浜東北線を渡り、はな平に会い、雑色。

大田区の一部地域のしかわからないでしょう。

さて、そのはな平のエコバッグ。
いつも鞄にあるエコバッグが、鍵裂のような穴が空き、なにか気の利いたエコバッグないかなーって、目についたのが、カレのエコバッグでした。

カタチも性能も普通です。
いや、普通で使い勝手がいいのですが、その名前?意匠?が気が利いていて『堪忍袋』です。

堪忍袋って言葉は、普通に使われる言葉でもありますが、はな平の『堪忍袋』は、噺の題名から名づけたのでしょう。

夫婦喧嘩が絶えないふたりに、家主が堪忍袋をつくらせて、腹が立ったらそこへ言いたいことを吐き出して…と、いう、 噺です。

ちなみに、落語は作者不詳の噺が多い中で、この噺は益田太郎冠者の作品です。

益田太郎冠者は三井物産創始者・益田孝の次男で、自身も実業家でありながら、ヨーロッパ留学中に親しんだオペレッタやコントの影響で、作家の顔ももちます。

わたしも演りますが『宗論』や、先代桂文楽の名演『かんしゃく』も、益田太郎冠者の作品です。

あれ?きょうは、林家はな平の多才ぶり、アイデアマンな一面を褒め称えようと思ったのですが、最終的には益田太郎冠者のはなしになってしまいましたね。

益田太郎冠者も、林家はな平も多才で、いろいろな顔を持つということで。そこへいくと、わたしは、ただ、愚直に落語を演るばかりです。

書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。