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5.15 きょうおもったこと
みなさんは落語を、落語家を、観に来ているつもりでしょうが、けっこう落語家に見られています。
客席を見る、客層を見る。
そこらへんから、わたしたちの仕事は始まっていて、高座にあがってからのことは、まぁ、おまけみたいなもんで、よく出来りゃあご褒美にお客さんが笑ってくれる。ってくらいなもんで、そうでなければ、きょうは気がそろわなかったね。ってなもんです。
高座にあがってから、ネタを決める。
ここいらで、ほとんどの仕事がおわっています。
なので、わりとみんな、高座を降りた藝人に、どんな客?と訊きます。
昨日はひさびさの「落語一文字派」でした。
この会は、林家扇と古今亭始との不定期三人会で、落語会というより、落語家なんだから飲む前に落語でもするか。みたいな会です。イヤな会だな。
扇が四谷三丁目で定期的に会をしている、茶会記からLive配信でお送りいたしました。もちろん、無観客で。
始、わたし、扇という順だったので、『近日息子』を演っておりてきた始に、すれ違いざま「どんな客だ?」って訊いてみました。
始、一瞬だけ「え?」って目をしたものの。
「あまり笑わないけど、よく聴いています。」
上手いねぇ。
そんなわけで、わたしもいい心持ちであがることができました。
さて、つぎはどんなお客さんに出会えるか。
いまから、とてもたのしみにしております。
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。