【落語】#117 月例日本橋
先週末土曜日は、日本橋での月例会『日本橋つかさの会』でした。こんな構成で。
第117回 日本橋つかさの会
一、狸 札
一、看板の一
一、牡丹燈籠
栗橋宿 お峯殺し
先日亡くなった、同じ三代目圓歌一門の多歌介兄さんのはなしをしたかったので、マクラとは別に、中入前にタコ介…否、多歌介兄のはなしはしました。やっぱり藝人として、兄さんにはみんなに笑って送ってもらいたくって。だのに、ケッコウ自信のあったクスグリを入れ忘れたし、まだまだエピソードあったのにぃー。って、言っても、仕方のないこと。でも、兄さん、笑ってもらってよかったね。
先月から連続口演 牡丹燈籠
中入ごは、がらっと変わって、先月からひきつづいての大圓朝作の怪談牡丹燈篭から、栗橋宿。前半の山場である、お露新三郎からふたりの死、そしてそれに関わった夫婦の後日談です。
まだ口演してはいない、発端からすると、かなり因縁と因縁が絡み合ってくるあたりです。
この噺を最初に演ったときは、林家はな平が『お札はがし』で、わたしがこの『栗橋宿』。今回は、自分ひとりで先月、今月と。
両方自分ひとりで、まして立て続けに演ってみると、続き物の意味…というと大袈裟か、面白み、醍醐味というのがよくわかります。まだまだ、噺に可能性を感じます。多く手掛けた先人、先輩たちが連続物としてライフワークにするということが、わかるような気がしました。
エピソード1ではありませんが、発端である『藤村屋』を手がける支度をしています。支度といっても、何度か通して読んだり、相関図をつくってみたりしただけですが。
噺の可能性、それは即ち、自分の可能性でもあります。そんなことを感じると、噺を読み進めるように、わくわくするのです。
また、おつきあいくださいませ。
次回は10月9日土曜日。
『居残り佐平次』を口演予定です。
ご来場、お待ちいたしております。
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。