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5.14 きょうおもったこと

この3ヶ月で、これまでの生活と変わったことといえば、変わっていないような生活をするようになったこと、でしょうか。

いままででしたら、高座がない日、人に会う予定のない日は、これぐらいならいいでしょ?というヒゲの時もあれば、頭髪も寝癖がなければ…というような、小綺麗にしつつも、そこまで気をつかうことはなかったかもしれません。

ところが、2月の後半から、高座がなくなりはじめた3月。まったくなくなった4月、5月。

朝湯に入っては、顔をあたり、髪にはポマードを塗り、香水をつけ。と、いう毎日をつづけてきました。

そうすることで、三遊亭 司を保っていたのかもしれません。

毎日の膳立も、ここでのおはなしも、みんなそのためと言ってもいいでしょう。

なかでも顔あたるというのは、一段ギアをあげるために、わたしにとっては大切な作業…と、いうより儀式に近い感覚があります。

見た目にそう変わらなくとも、大きな落語会や、気が入っているときは、より丁寧に顔をあたります。

そもそも、いまでは使いやすい剃刀が多いなかで、一枚刃のT字に行き着いたというのも、顔をあたるのが好きなんです。

確かにめんどくさい行為でもありますし、一枚刃で、油断して切ったりすると、なかなか血が止まらずに、出がけに思わず時間をとられたりします。

後輩で、ヒゲの脱毛をしているコがいるのですが、落語家はキレイゴトなので、おおいにケッコウなのことですが、わたしにはこの儀式がなくなるのは、想像がつきません。

きょうは、すこしばかり、丁寧に顔をあたって、さて、出かけます。

書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。