4.22 きょうおもったこと
落語家になってから、落語を聴きながら寝るということはしていません。
落語を聴くと目が冴えます。
横になって聴くのも気がひけます。
なので少なくとも、22年はそういうことはしていません。
新型コロナウィルスの感染拡大により、4月は高座が全くなくなりました。まぁ、それもそれでいいか、と、ムリに落語を聴いたり、さらったりせず、むしろ遠ざけてみたりしていましたが、先日、寝る前にふと「落語でも聴こ。」ってキブンになりました。
べつに落語に触れるのを、禁じていたわけではないので、それはそれでいいのです。
YouTubeでなく、CDラックから、三代目桂三木助の芝浜/たがや/加賀千代の収録されたものを出してきました。
ポニーキャニオンから出ている、桂三木助名演集(一)です。
多分、CDだとこれが最初で、カセットテープだと、NHKの立川談志 鼠穴/天災が一番最初に買った落語の音源だとおもいます。
なので、なにしろ、この五席はよく聴きました。
小学校から中学にあがるころでしょうか、寝るときにはずっと三代目師匠の芝浜でした。
そんな「芝浜」ですが、前お話しましたか、わたしは演ることはないので、これなら聴きながら寝ても、そわそわすることもないだろうと、寝しなに聴いてみましたら、やはり、とても懐かしくおもいました。
ひところ人形町に住んでいるころに…
旨ぅがす…
翁の句に…
の、三代目師匠の声に、ああ、そうだった、そうだったと、聴いていましたが、噺にいつ入ったか、ストンッと寝てしまいました。
落語を聴きながら、眠りについてしまうのも、ずいぶんと久しぶりのことでした。
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。