見出し画像

マネジメントをする人が失敗する理由とは!?

『故に、兵には、走(そう)なるものあり、弛(し)なるものあり、陥(かん)なるものあり、崩(ほう)なるものあり、乱(らん)なるものあり、北(ほく)なるものあり。凡そ此の六者は、天の災いに非ず、将の過ちなり。』(「孫子の兵法」地形篇より) ★通解は、こちらです。

組織規模の差異を理解する

組織規模が異なれば、行えること、行うべきことが異なって来る。

同じ市場で、同じ戦い方をすると、大抵は組織が大きい方が勝つのではないでしょうか。

多くの人間は、負ける、負けることが解っている組織へ帰属意識を持ち続けることはなかなかできるものではありません。

昇給もなければ、最悪サービス残業も増える可能性も有り得ます。

組織規模が異なれば、市場の占有の仕方も異なるものと考えるできしょう。

管理者の強みを活かせているか?

管理者の性格上か、組織的に問題を抱えているかで、組織のメンバーに粘り強い対応ができない場合もあるかもしれません。

また、組織のスタッフが、十分に理解も出来ないでいるのに、現場責任者を弱い人間を思い込み、決めつけている場合もあるかもしれません。(それも、もしかしたら、何かのタイミングが来るまでは、そのように思われるように振る舞うことも組織の中では有り得る話ですが・・・)

管理者が組織においてリーダーシップを発揮できないでいる理由は、色々と想定できますが、将軍に立ち位置にいる人間は、そのような管理者がリーダーシップを発揮できるように配慮等が必要であることは言うまでもないと思います。

スタッフの気質・力量を十分に理解する

働くスタッフの気質、力量、価値観は様々です。極端な話、短時間パートと正社員の傾向性を比較するだけでも、これはご理解頂けると話だと思います。

正社員は、将来にわたって自らのキャリアを考えて、スキルを身につけていくでしょうが、今は短時間パートで勤務をし、子供達が手から離れる頃合いにフルタイムで勤務したいと考えている主婦の方の場合だと、明らかに正社員と異なる認識で会社で勤務をしていると想像がつきます。

パート勤務から正社員への転換制度がない会社であれば、尚更そのような傾向性が強いのではずです。

そのスタッフへ与える職務範囲、職務の責任と義務が、そのスタッフの価値観を合わないのにも関わらず、「短時間パートであったとしても、正社員と同様の責任感で仕事をして貰って当たり前だ」と強く主張されても、その人にしてみたら、同じような責任感で働いているつもりでも、実際にはそうではないことも現場では有り得る話です。

その出来ていないことを強く管理者から言われても、きっとそのスタッフは落ち込むでしょうね。

自社の価値観を打ち出し、その価値観に合う人材を集める

これがベストでしょうが、徐々に作っていくことも組織によっては必要かもしれません。

自分勝手に行動する管理者は排除すべき!?

現場の管理者が、部下を相手に、自分勝手の判断・価値観で組織の方向性を批評する、普段の作業についての不平をこぼしている場合は、最終的には組織から排除すべきだと思います。

何度注意をされても、勤務する組織の価値観に共感しようとせず、自分の価値観のみで生きたいのであれば、ご自分で組織を作って仕事をすれば良いと思います。

組織の価値観・ルールの明確化・打ち出し!

組織の価値観やルールを明確にしたり、打ち出しをしていないで、勝手に組織がまとまっていくことはありません。

商品・サービスの提供するに当たり、現在のスタッフの力量を推し量ったときに、その必要性があるかどうかという視点もあるかもしれません。

少なくとも、組織をどんどん進化させたい経営者は、継続的な価値観・ルールの明確化、打ち出しは必須だと思います。

市場の中での自社の立ち位置を理解する!?

ただ漠然と売上を積み上げていくことも「有り」かもしれませんが、ここでは「自社の立ち位置を理解」しないで行動すると、それは敗北する原因だと言っています。

自社が目指すべきものは何かを追求していきたいものです。

ま と め

将軍の立ち位置にいる人とは、マネジメントにかかわっている人のことなのではと思います。

そして、上記であげた6つの項目は、既に形を変えて繰り返し述べられてきたことです。

それだけ様々なチャンクサイズから自社を見つめる必要があることを言っていると思われます。

激変する時代において、まさに最高に責任ある立場にいることを忘れずに成長していきたいと思います。

《孫子の兵法 一覧》

一篇 : 計篇

二篇 : 作戦篇

三篇 : 謀攻篇

四篇 : 形篇

五篇 : 勢篇

六篇 : 虚実篇

七篇 : 軍争篇

 
八篇 : 九変篇

九篇 : 行軍篇

 
十篇 : 地形篇

十一篇 : 九地篇

十二篇 : 用間篇

十三篇 : 火攻篇

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?