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高齢者介護・アニメーション動画「ぼくが新人のころ」



介護士としての最初の一歩:不安から勇気へ



10年前、私は介護士の初任者研修を受けました。私が57歳の時のことです。研修は、様々な世代や職業の人達が受講しており、とても和やかで新しい経験にドキドキしていました。その後、特養老人ホーム、サ高住、有料老人ホーム、デイサービスなど、様々な現場で経験を積んできました。本日は、その最初の頃の話をお伝えします。

介護士初任者研修の時のマインドマップ

介護士としての初めての仕事は、おむつ交換でした。他人の陰部を直接見たり触れたりする仕事、それだけでなく、排泄物を処理する仕事です。介護する側も大変ですが、介護される側も恥ずかしい気持ちを経験されることでしょう。この排泄介助という仕事は、私が最初に最も戸惑いを感じた仕事でした。

その時に出会ったおばあさんの、なんとも懐の深い対応で、私はどれだけ救われたかわかりません。この動画のシーンは、私が名前を名乗り「よろしくお願いします」と挨拶した後に本当に起きたことです。どこまで皆さんに伝わるかわかりませんが、ぜひ見てください。

シナリオ「ぼくが新人のころ」


ナレーション: 新人ナレーション (新人男性介護士のモノローグ): 「その日も、ぼくは不安でいっぱいでした。おむつ交換が思うようにできずに、何度もやり直さなければならないことが、ぼくを不安にさせていました。」

画像: 新人介護士が、おむつを手に持ち、緊張している様子。

モノローグ: ナレーション: 「そんな時、初めて排泄介助をすることになったおばあさんに、緊張気味に挨拶しました。すると、彼女は優しく言葉をかけてくれたのです。」

画像: 介護士がおばあさんに向かって挨拶をしている。おばあさんはベッドに寝たまま、温かい笑顔で応える。

モノローグ: ナレーション: 「『いいんだよ、慌てなくて。あたしで練習しな』とおばあさん。その言葉がどれほどぼくに勇気をくれたか。」

画像: おばあさんが安心させるように新人介護士の手を取る。新人介護士の表情が少し和らぐ。

モノローグ: ナレーション: 「おばあさんのその一言で、心が軽くなりました。そして、どんなことがあってもおむつ交換をうまくなろうと決心しました。」

画像: 新人介護士がおむつ交換を丁寧に行うシーン。一生懸命さが伝わる。

モノローグ: ナレーション: 「この仕事について本当に良かったと思えた瞬間でした。お年寄りってなんて素敵なんだろうと、心から感激しました。」

画像: おむつ交換後、新人介護士とおばあさんが互いに笑顔を交わす。部屋は暖かい光で満たされている。

モノローグ: ナレーション: 「不安や恐れを乗り越え、一つ一つの小さな成功を重ねていく中で、ぼくは成長していくことができる。これからも、この素晴らしい仕事を全力で続けていきたいです。」

画像: 新人介護士が施設の廊下を歩きながら、前向きな表情で前を見据える。廊下の突き当りからは明るい光が差し込んでいる。

介護の魅力とお年寄りの温かさ

このシナリオでは、新人介護士が最初の不安と挑戦を経て、利用者との温かいやり取りを通じて成長と自信を得る姿を描いています。視聴者には介護の仕事の厳しさだけでなく、その中にある温かい人間関係と、そこから得られる喜びと充実感を感じてもらいたいと思います。

この経験を通じて、私は介護の仕事の本当の魅力を知りました。お年寄りとのふれあいから得られる温かさや感謝の気持ち、それが私をこの仕事に引き込んでくれました。ぜひ、この動画を見て、多くの人に介護の素晴らしさを知ってもらいたいと思います。



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