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フィードバックを得る

今まで色々なトレーニングを受けてきて、なぜピラティスを好み、続けているのかと考えたとき、
今までこんな筋肉使ったことない!
こんな感覚始めて!
と運動による身体へのフィードバックが明確でその新たな感覚に出会う瞬間がとても楽しいからだなと思う。

あるセミナーで
「ヒトは”運動”ではなく運動から得られる”フィードバック”を学ぶ」
という事を言っており
まさに!!
と思ったことがとても印象に残っている。
人間は良くも悪くも適応能力が優れているため同じ環境同じ刺激にすぐ慣れてしまう。
だからこそ運動により多様なフィードバックを得ることが動きの多様性にも繋がり、結果的に心地よい身体を創るのだと思う。

だからこそ、レッスンでは身体を動かして満足ではなく(それも大切だが)
身体からのフィードバックをいかにキャッチできるか、
そのためのレッスンの組み立てはもちろん、
わかりやすくイメージがわきやすいキューイングを心掛けている。

その心がけの一つとして、
否定形の言葉は使わず、肯定的に且つ提案またはチャレンジさせるようなキューイングを意識してる。
例えば、スクワットで膝を曲げるフェーズにおいて
「膝が内側に入らないように」
と伝えるか
「膝を足の小指方向に向かって曲げてみて」
で意識の方向、身体へのフィードバックはまるで変ってくる。

膝が内側に入らなようにと意識する時点で脳は、”膝を内側に入れる”という方にフォーカスを向ける。
これは、脳は否定形を判断しないという脳の仕組みがあるからである。

後者の、膝を小指方向に曲げようと意識を向けると、無意識的にそうするためにはどうしたらいいのかという方向に思考が働く。
膝を小指方向に曲げるとこの筋肉が使われるんだな
この筋肉の伸びを感じるな
少し小指側で地面を踏む感覚があるな

人によって様々なフィードバックを得られると思う。
スクワットの正解のフォームを探すのではなく(それも大切だが)
そこから得られるフィードバックを感じること
そして、新たな感覚を得ることで自分の身体に興味が沸き
愛着を持って身体と向き合える人が増えたらいいなと思う。

まずは、私自身が愛を持って自分の身体と接し
そしてさらに愛をもってレッスンをしていこうと思う。

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