初担任と顧問と転職 ー教育現場⑩ー
こんにちは😀
今回は、新卒で勤めた学校から転職を思い立った年のことをお話しします。
その学校の3年目に、初担任と女子卓球部の主顧問を任された。
正直、「動物園で担任なんて罰ゲームか?」とか「担任業配当少ねえ」とか色々愚痴っていました。
「まあ愚痴っても仕方がないし、生徒にも失礼だな」と思い、一年頑張ろうと思いました。
そして、2日目で生徒の問題が発生。これは書けない内容なのでサラッと流しておきます(ちなみに、その生徒は後々不登校に。)。
そして、以前に紹介した「ゲーマー」生徒が不登校。
毎晩残業で家庭連絡。
なんとか体を保ちながら、クラスの平和を維持しようとしました。
しかし、クラスになかなか馴染めない女子生徒が1人いました。
私もその生徒をうちのクラスに入れることを反対していましたが、前担任の大プッシュで無理やり丸め込まれました。
最終的にはなんとかその生徒は馴染めたが、それまでにかなり時間がかかり、女子生徒全員を集めて話し合いもしました。
6月の会議の管理職の態度に苛立ちを覚えて、転職する決意を固めました。
それと同時に、なんとか気持ちを保っていた担任業も少しずつモチベーションを落としていました。
教師の募集は大体9月末からで、大阪の私立高校の募集を探しながら、担任業と主顧問の仕事をこなしました。
10月くらいにクラスの問題が発生しました。私自身、気持ちが薄れていたせいか、対応が非常に不味く、保護者も巻き込んだ問題へと発展してしまいました。
その問題もあったため、転職活動は一旦停止。クラスが落ち着くまではクラスに集中することになりました。
3月になってようやく転職先が決まりました。
ようやく、足枷が外せた感覚と同時に、
「俺、このクラスに何か残せたのかな?」
と自問しながらいました。
この1年間は、自分のことばかり動いてしまい、そのせいで問題の対処が遅れたり、勇気を踏み出せずいました。
そしてついに思ったのことは、「何も残せなくて申し訳ない」という思いでした。
そして、終業式。1年間を締めくくる挨拶にも転職のことを一切告げずに簡略に終わらせました。
「あー、この子らを見るのがこれが最後か。」と思い、学校を去る片付けをしていました。
最後の出勤日、片付けも終わり、これから帰ろうとした時でした。
なんと、学級委員長と副委員長が私の元にやってきました。
何事!?と思いつつ、「どうしたんや?」と言いました。
「先生、辞めちゃうんですよね?私たち、この1年間色々ありましたが、楽しかったです!」と言い、手紙を渡してくれました。
なんとクラスの生徒からのメッセージでした。
私は「何も残せなかったクズ担任」だと思っていました。
しかし、彼らは最後に「感謝」の言葉を並べていました。
涙流さずにはいられませんでした。
彼らを車で最寄り駅まで送り、最後に「ありがとう!頑張ってな!」と言葉を送り、最後を見送りました。
私は近くのコンビニまで車を走らせ、彼らの手紙をもう一度読みました。
彼らは私の何気ない言葉を覚えていており、それを書き記してくれていました。
ギャン泣きして「ちゃんと何かを残せられたんや」と思い、教師として一つ自信を持つようになりました。
「自分は無力だ。」と言い決めるのは簡単です。
でも周りはあなたのことを「コイツ、なんか頑張ってるなあ」っと思ってくれています。
本当に見てくれていないとわからないことがたくさんあります。
就活・担任業・主顧問ともう火の車で稼働していた一年でしたが、ちゃんとわかる人にはわかってもらえます。
あなたがどれほど頑張っているか、その真価をわかってくれる人を大切にしてあげてほしいなあと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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