私たちは何者なのか?
僕らが何をしている会社かというと、それはもう説明するのに30日くらいかかってしまかもしれません。一言でいうと、「イベント制作会社」なのだけど、「一言で言ってしまっていいのか!?」という気持ちも少なからず持ち合わせています。
イベント制作会社って聞くと、どんなイメージを持ちますか?コンサートやスポーツ興行、フェスティバルの裏方。もちろんそういうのも大事な仕事の一部です。
でも僕らが関わっているプロジェクトは本当に多岐に渡ります。企業セミナー、商品プロモーション、まちづくり、コミュニティづくり、などなど。それから、イベントの現場はなくても、Webサイトや動画のディレクションをしたり、文章を考えたり。ある時には、一つの文章を考えるだけで、何日間も費やします。
「イベント」や「制作」という範疇におさまらない仕事もたくさんあります。
そもそも、「何をやっているか?」に答えることは、僕らの仕事を表すのには意味をなさないかもしれません。
僕らの仕事を表現する時には、WhatよりHowの部分が大事になってきます。つまりそれは、より抽象的な表現、あるいはメタファーに頼らざるを得ないことになります。
具体的な言葉で表すと、
・道筋を立てること
・紐解くこと
・滞りを解消すること
・角を取ること
などの言葉が思い浮かびます。
こういった言葉の方が、僕ら仕事を表すのにしっくりくる気がするのです。だから、このような僕らの仕事に価値を見出してくれれば、「何をやるか」の部分については、「何でも来い!」というのが正直なところです。
昔は、何をしているの?と聞かれた時に、一言で明確に答えられたらいいのになぁと思っていました。でも最近は、そんなのはっきりと答えられないよな〜というのが、正直なところです。仕事の内容も関わり方も、それこそ海の波のように、刻々と変わります。格好良く言うと、僕らのできることや可能性は日々更新されていくし、それは一言で制限してしまうのはもったいないと。
明瞭な言葉は魅力的です。なんでも一言でスパッと言い切れた方がかっこいいし、わかりやすい。でも、その明瞭さは時にイメージをしばり、可能性を制限します。「私はこう言う人間です!」と一言で言い切れる人はそんなにいないですよね。
今大事だなと思うことは、曖昧さを受け入れること。 英語でいうとEmbrace ambiguity です。
これからも、一言では表せない仕事をコツコツとこなしていきたいと思います。
Written by Hiroaki Yamamoto