同人活動を辞めること、これからのこと
同人活動を辞めました。
大学3年間と社会人3年間(2020~2021はほぼ活動できなかったので除いた)の合計6年間で同人誌8冊とグッズ2種類を出せたのは、中々の経験だったと思います。
同人活動を始めた理由
時間とお金に余裕ができた大学生のころに始めました。
第1にサークル参加に憧れがあったのと、第2に絵を上達させるショートカットが理由だったと思います。
(大前提に絵を描くことが楽しかった、というのもあります)
また、中学生のときに俺妹を見たことが、同人活動への憧れを強めたと思います。
ヲタクが世間から冷たい目で見られていたり、ボーカロイドも一般的ではない時代で、同年代の少女がヲタクをしている姿は多くの人を魅了したんじゃないでしょうか?
その中でも、薄い本の表現は原作の枠を超えて楽しませてくれるコンテンツとして大変魅力的に映りました。
しかしながら、札幌で実家暮らし、CoDや音楽ゲームにどハマりしていた私は大学生になるまで同人活動を始めようと思うこともなく毎日を過ごしていました。
とはいえ、メロンブックスやとらのあなで薄い本を見かけ、Twitterでは年に2回三角の建物が流れており、コミックマーケット自体に憧憬することは尽きませんでした。
紆余曲折あり、大学1年生からコミックマーケットに参加し、大学2年生から描き始め、大学2年生の冬コミでサークルデビューという、若気の至りムーブで私の同人活動は始動しました。
同人活動を始めてから、〆切に追われて心身ともに疲弊することばかりでしたが、会場の熱気や自らの創作物が誰かに見てもらえる喜びを目の当たりにして、ずっと続けつつ大手になりたいなと強く感じたのを覚えています。
(辞めたんですがね)
同人活動を辞める理由
10年後20年後、家族がいることを想像した時に、同人活動をしている自分が想像できなかったこと
プログラミングの勉強の時間を奪いかねない趣味であること
絵の上手さを気にして楽しめなくなったこと
「マヨネーズ瓶と2杯のコーヒー」と言われる、定期的にバズる動画の大学教授が瓶にゴルフボール、小石、砂、ビールを注ぎ込んでいく人生の哲学を知っていますか?
定期的にバズっているので、ご存知の方も多いと思います。
私にとって、同人活動は最初はゴルフボールでした。いつか大手サークルになって好きな二次創作で多くの人を楽しませたい、と思いながら時間とお金を費やしていました。
人生とは面白いもので、時間とともに同人活動がゴルフボールではなく小石や砂だったと気づいてしまいました。
私が生涯独身で、親孝行もしない、他に趣味もない、仕事もイラスト関係であれば、同人活動はゴルフボールのままだったでしょう。
残念ながら、私には大切な人がいて、他にも趣味があって、仕事はITエンジニアで、同人活動は小石か砂でしかありませんでした。
数年以内に新しい家族ができるかもしれない、その時に小石か砂を入れてしまってゴルフボールを出すことだけは避けたい。
そう思い、人生の区切りとして27歳の誕生日に同人活動を辞めて筆を折りました。
承認欲求との戦いの辛さや、練習しても思うように描けない歯痒さに心が負けてしまったことも勿論あります🥹
最近話題のAIについて(蛇足)
多少なりとも筆を折る上でAIの影響があったので、実際に同人活動をしていた身から見た時のAIの感想です。
独特な絵柄の価値が上がる
言ってしまえば、よくある絵柄になるとAIも学習しやすいので、逆に独特な絵柄ほどAIを使えず価値が上がるはずです。
私は人体の構造を勉強して、良くある塗り方で塗っていたので、AIには勝てないし、独特な絵柄にするくらいならAIに描かせた方が楽だと思いました。
細かいストーリーの価値が上がる
二次創作においてストーリーは、キャラクターの個性や原作のセリフ、設定が生きるため、細かい部分でAIよりも人間に軍配が上がると思います。
キャラクターがどういう発言をするか、どういう流れを巻き起こすかは原作を知らないとできないはずです。
大枠のストーリーをAIに任せつつ、細かい描写はクリエイターが描くことに収まりそうかなと思います。
構図で悩まなくて良くなる
イラストや漫画を描いたことがある人は共感してくださると思いますが、構図の悩みが同人活動は非常に多いです。
これがAIで数パターン出力して、それっぽい構図を元に描き始められるわけです。
一方で、構図における違和感を見つけられないと、パッと見た時に気持ち悪いイラストや漫画ができそうなのは難しいところですね。
(影の方向がバラバラ、人体が微妙に崩れているといった違和感)
AIの絵柄で修正できる人が強くなる
これは良く言われている気がします。
AIの絵柄のまま、違和感を修正できる人の価値が上がる気がします。
イラストなどのフローも
企業がAIイラストレーターに発注(仕様を元にAIでイラストを出力する人)
企業が出力から選定
企業が修正イラストレータに発注
想像なので全然違うこともありそうですが、イラストの発注が上記のフローになる日が来てもおかしくないかなと。
分業制が進みつつ、ベンチャーなど予算がない企業でも高クオリティのコンテンツを作成しやすくなりますし、誰が最初に手を上げるかですね。
AIは筆を折る
AIではなく、手で絵を描く明確な答えを見つけられなかった私はAIが出た当初に筆を折ろうと思っていました。
ただ2022年の冬のコミックマーケットにスペースをいただいていたので、2022年末までは続けた次第です。
手で絵を描く明確な答えは未だに分かりませんし、同じ疑問を持ってしまう人が出た時に筆を折るんじゃ無いかとヒヤヒヤしています。
AIがもう少し台頭すると、手で絵を描く明確な答えが見つかるのかもしれないですね。
同人活動を辞めてのメリット/デメリット
端的にまとめます。私が多趣味なのもありデメリットが少ないだけで、人によってはデメリットに色々増える気がします。
メリット
時間が増える
1ヶ月で3日分くらい
お金の出費が減る
年間で5万円くらい
部屋が広く感じる
液タブオンリーのメリットかも
承認欲求との戦いがなくなる
他人と比較して辛くなっていたので大きいメリット
デメリット
Vtuber/アニメを見なくなる
同人誌のセリフを考えなくてよくなり、興味のある時だけ見る生活になり、そのままフェードアウト
絵を描く機会がなくなる
締切がないと描かない人間ゆえ
たまに描きたくなるので困る
これから
同人活動を辞めて時間がだいぶ増えました。
まずは増えた時間分、親孝行だったり彼女との新生活に時間を費やそうと思っています。
今まで同人活動を理由に親孝行の時間は減らしていたので、1年の合間合間で実家に顔を出すところから始める予定です。
30歳前後の人が死ぬまでに両親と顔を合わせて会話する時間の平均は、15~20日間だそうです。
最近は認知症もありますから、両親が健康なうちに色々としたいですね。
あと、今年はこの記事に書いた100のことを少しずつやろうかと思います!
同人活動を辞めたので1つは達成ですね👊
最後に
描いていたイラストはPCの奥底に眠らせておきます🙏
気が向いたら有料記事で、イラストの上達記録として出すかもしれません。
同人活動とイラスト描くのは辞めますが、noteの執筆だったり同人活動より軽めのことにはチャレンジして、クリエイティブに生きていく予定です!
おすすめの趣味だったり、面白そうなことがあれば教えてください!
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