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スポーツものが読めない
タイトルの通りです。私はスポーツものが読めません。
でもそれは決してスポーツを扱った作品が面白くないからではなく、むしろその逆です。
インドアな家庭に生まれ、物心つく前から読書が好きだった私にとって、運動は縁遠いもので、ずっと苦手でした。大縄跳びの練習が嫌で1人教室に残って本を読むくらい、運動が苦手でした。体力も球技のセンスも皆無でした。
そんな私がスポーツ漫画を読むとどうなるのか。以前バレーボールを扱った作品を読んだ時は、「面白い!!」と思うと同時に読み進めるのが辛くなってしまいました。ひたすらに練習を重ね、一試合ごとにどんどん成長していく彼らが眩しすぎたからです。
あの時外に出ていれば、何か一つ競技に興味を持っていれば。スポーツでなくても、自分の目標に向かって努力を続けていれば。私も彼らの様に尊い経験をしていたかもしれない、と彼らへの憧れが逆噴射して自分を攻撃してくるのです。現実にある競技や学校生活を描いたスポーツものは、バトルファンタジーものと違って現実と重なる部分が多く、だからこそ自分が手にすることができたかもしれない可能性を突きつけられて後悔の引き金になるのです。
つまりは、スポーツものは捨てるほどある私のコンプレックスを最大公約数的に刺激してくるジャンルのため、作品に魅了されるほど読むのが辛くなるということです。言うまでもなく、非は完全に自分にあります。気になっている作品はたくさんあるのに、自分の屈折した感情が邪魔をしているのが悔しいです。
まだ知らない面白い漫画に出会うためにも、たらればに囚われるのを止めて、今をより良くするための活力を作品からもらえるようになりたいです。
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