見出し画像

そういう人に私はなりたい

昔、私は自己肯定感が低く、人に認められたい気持ちが強かった。
仕事で成果をだして上司に認められることが私の目標になっていた。
なのでそのころの私はいかに自分がこの仕事で成果を上げたかアピールすることに躍起になっていたのだ。
その時の私は他人の成功を素直に喜べず、
そしてそんな自分に嫌気がさしていた。

私がこの「マイインターン」の映画に出会ったのは、
私が開催しているオンライン講座の受講生さんの紹介だった。
話し方の講座の中で「どんな時も否定せずに話を聞く」と伝えた時に
「この間観た映画の主人公はそれをやっていました。」
と教えてくれたので「マイインターン」に興味が湧き
映画を観ることにした。

主人公のベンは会社を退職し、
いろんな趣味に取り組んでみるが満たされない毎日を送っていた。
ある時企業でシニアインターン募集していることを知り
やりがいを求めて応募する。
幸い採用になり女社長のサポートの仕事に就く。
彼女は子育てをしながら会社をどんどん大きくした敏腕社長だが
会社の急成長に自分が追いつかずジレンマの中で仕事をしていた。
最初は煙たかったベンの存在だが、
ベンの心遣いに次第に二人の絆は深まっていく。

主人公のベンはコミュニケーションの達人だ。
相手をよく見て相手の求めているのものを提供し
決して相手を否定しない。

私が印象に残っている場面は
社長に認められ秘書業務に抜擢されるベン
その時社長になかなか認めてもらえないと感じている秘書は
「私はこんなに頑張っているのに社長に認めてもらえない」
とベンの前で泣く。
そんな秘書に「あなたは頑張っている」と伝え優しく寄り添うベン
そしてその後社長にマーケティングの資料を持って行った際に
ベンは社長に褒められるがそれを自分の手柄にせず、
いかに秘書が優秀で素晴らしいかを伝える。
そして社長はベンの話を聞き「この後で秘書を褒める」と伝える。

私はこの場面がとても心に残った。

ベンは成果を自分の手柄にはせず同僚の秘書の優秀さを語る。
影で秘書の素晴らしさを語るのだ。
そんな影褒めのできるベンに感動したのだ!
そして一方で「こんなに頑張っているのに認められない」と泣く秘書に
昔の自分を重ねて共感した。

きっと昔の私なら手柄は自分のものにしただろう。

昔の私は敵が多かった。
そんな自分を変えたくてコミュニケーションを学んだ。

今ならわかる。
仕事は一人でするものではなく、
誰かの助け、協力があって成り立っている。
だからこそ仕事のなかまを大切にし、
尊敬し、尊重し、大切にすることが大切なのだ。

主人公ベンの行動は学ぶところが多く
コミュニケーションの教科書のような映画だった。

ベンのように
いつでも相手の立場にたち、
やさしい言葉をかけ
相手が悲しんでいるときにハンカチをそっと差し出す
そういう人に私はなりたい!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?