240402日経より所感

ラピダスに5900億円追加支援 経産省が今年度、半導体「後工程」など
経済産業省は国内で最先端半導体の製造を目指すラピダスに対し、2024年度に追加で5900億円を支援することを決めた。近く発表する。そのうち製造工程の「後工程」と呼ばれる技術の開発へ500億円超を補助する。
 トヨタ自動車やNTTなどが出資するラピダスは、2020年代後半に2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの線幅の次世代半導体の量産を計画している。
 経産省はこれまでに3300億円の補助を表明していた。24年度の5900億円と合わせ、支援総額は1兆円近い規模となる。
 5900億円のうち500億円超は後工程技術の研究開発に使う。後工程への支援は初めて。半導体は回路を微細化することで性能を高めてきたが、微細化の限界が近づいている。
 複数の半導体を同じ基板上に積層して性能を高める3次元実装や、異なる複数の半導体を組み合わせたチップレットなど、先進的な「後工程」技術の確立が今後の競争力を左右する。
 経産省がこれまで決めた支援は半導体の回路を作る「前工程」分野や、ベルギーの半導体研究機関imec(アイメック)との協業費用などが中心だった。
→日本の国家予算が大体110兆なので、5900億円を一企業に政府が補助すると言うことがどれだけの事か、想像に難くない。
1980年代の経済成長期、日本は半導体とともに大きく成長した。
90年代ごろから急激に成長して来た韓国に抜かれ、アメリカに圧倒され完全に勢いを失って約30年近く経つ。
TSMCの熊本誘致など国をあげて進めているのは日本という国の更なる成長には半導体が欠かせないから、だろう。
かつての日本を取り戻す事もあるが、日本人の勤勉性や連帯性などの国民性が半導体製造にマッチしているのかもしれない。
もちろん次世代技術のため省人、省エネルギーを見据えて、人口減の中で活路を見出すのだろう。
しかし、日本の勤勉性は今も存在するのか。
今やグローバルが当たり前、自身の権利主張が胸を張っている時代で、本当に発揮できるのか。検査不正や凶悪事件など、ニュースを見ていても本当に安全な国なのかと感じるし、メイドインジャパンやジャパンクオリティという言葉は既に風化しつつある。
この国の行く末はどうなっていくのか、朝の通勤電車に揺られながら、ふと思う。
半導体、日本の未来は、さぁどうだい

入社式、新人定着へ配慮 キユーピー、農作業や料理体験 日本製紙は海外候補生に確約

新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから初めての新年度スタートとなった1日、主要企業が入社式を開き新人を歓迎した。キユーピーは農作業体験で積極的に社内交流を促すほか、日本製紙は特定の新入社員を海外勤務の候補者と確約して育成する。人手不足が続く中、配属や育成のあり方を見直して定着につなげたい考えだ。
中途採用の社員が増えている三菱重工業は同日、新卒・中途の合同の入社式を初めて開いた。「(拡大が見込まれる)防衛や宇宙、航空エンジンなどの分野で幅広く人材を求めている」(同社)。アルムナイ(卒業生採用)など採用形態を複数用意し、多様な社員を歓迎していることを示す。
 厚生労働省の調査では入社後3年以内に3割の社員が離職する。新卒人材の定着や活躍につなげられるよう、企業は若手処遇などでいっそう手厚い対応が求められる。
→会社側がいくらアットホームな雰囲気や横のつながりの形成を作っても3年で3割やめる歯止めにはなりにくい。
イベントで得られる一体感や繋がりはある意味転職を助長しかねない面もある。
いわゆる配属ガチャ、配属させる側からしても配置ガチャでもある。
期待してもあまり能力の高くない学生を雇うしかない状況で配属先を当てていかなくてはならない。
売り手先行の市場ではあるが、人事担当者は、毎年頭を悩ませているだろう。
いっそのこと入社時の適正テストで辞める可能性をAIが判断して、可能性、点数に応じてキャリア形成の道を提示しても良いと思う。
辞める前提で入社する新卒もいるだろうし、時代も生涯一社、という方がリスクというメッセージもよく聞くようになって来た。
いずれにせよ新卒を留まらせるイメージで入社式、研修を組んでいると、あまり期待した効果は出にくいのではないか、という事だ。
いかに会社で生涯設計ができるか、をイメージさせる研修が最も良いと思うが、長くイメージする新卒と明らかにここで辞める、と決める新卒が出てくるだろう、それはやむを得ない。
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