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人生には底があって、そこを蹴るしか浮かびあがれない時がある【ライブコマースを始めるまでのおはなし】

変わり続ける、転がり続けることっていいこととは言えないね(笑)

話の流れと、僕がいかに辛抱できない(飽きっぽい性格)であることを証明するために、時系列に人生をまとめてみた(笑)

  1. デザイン系の大学に入学

  2. 1年ちょっとで中退:大学1年の時から「知り合いの知り合い」のつてでデザイン事務所に入り浸るようになる。学校で学ぶことより、現場でみたり聞いたりすることの方が面白い!と判断

  3. デザイン事務所の正式なバイトくんになる。

  4. もちろんそれでは食べていけないので、レコードショップなどバイトをたくさんする

  5. デザイン事務所が閉鎖することに

  6. バイトで食い繋ぎながらお金を貯め、「東京」を目指す

  7. 東京でデザイン事務所に滑り込み、3年修行

  8. 福岡へ帰り「一年だけでも普通の会社に就職してないと【社会】が学べないかも?」と印刷会社に就職。社会とは反りが合わずきっちり1年でやめ、独立

  9. 会社とはケンカ別れだったため、関係のあった代理店などは「あいつに仕事を出すな」と言われていたようで売り上げはゼロ。同時期に独立した彼女(現在の妻)に食べさせてもらっていた。仕事が来たのは半年後くらいだったかな?

  10. デザインだけでなく文書作成仕事もやり始める。
    行政関係のむずかしい書類原稿を、みんなにわかるようにパンフレットにする仕事などをする。

  11. その頃流行っていたフラッシュという動画ソフトで、簡単なゲームのプログラムを書いたりして、小学館に採用されたり。でも飽きっぽくて続かなかった(笑)

  12. 旅行会社のパンフレットのデザイン仕事をしていた時「取材の手が足りない」という話を聞き「僕、できますよ」と大嘘をついて仕事を受ける。出発まで2週間だったけど、必死に勉強し、取材ライターの仕事もするように

  13. コンピュータグラフィックデザインコンペでグランプリを受賞。その主催の学校から「講師としてこないか?」と誘われパートタイム講師もやり始める

  14. 趣味で作っていたフリーペーパーを見たある健康食品会社から「デザインを手伝って欲しい」といわれ、パートタイムデザイナーとして働く。毎日ほぼ休みなく仕事(講師+デザイン業+パートデザイナー)

  15. 健康食品会社へ正式入社。最初はデザイン関係をすべて一人で作っていた。(この経験は後に生きる)

  16. その当時流行っていた「オウンドメディア」「SEOアフィリエイト」に興味を持ち、独立。40個以上の健康情報サイトを運営。かなりの収益を上げる。

  17. お客さんに勘違い購入させる広告手法や、買わせるための騙しテクが横行する広告業界に嫌気がさしてくると同時に、グーグル改革で「オウンドメディア」「SEOアフィリエイト」に翳りがで始める。
    時代に沿った「商売」というのはいつか必ず潰される。積み上げた実績も経験もシステムが変わればなんの役にも立たなくなることを痛感した。

  18. この頃から「自分の商品を売りたい」と思い始め、広告仕事と別に商品開発をする

  19. 全て自分でプロデュースした商品を発売

とまあ、こんな感じ。


でもいいことは続かなかった。


会社経営はぼくには無理だった。できないことだらけだった。

日本一かわいい健康食品ができた。それは間違いない。
ところが、それを売る手段がなかった。
会社の資本金、数百万円はあっという間に消え、商品は浸透せず。

多くの人に迷惑をかけて会社を失った。
才能がなかったんだと思う。会社経営の才能が。

個人事業として再出発したのだけど、それで利益がでるはずもなく、個人の負債はどんどん膨らんでいった。

福岡のいろんな人たちと交流を持てる「場」にもしたかった最高の事務所も維持できなくなって、閉鎖。


生きていてもしょうがないなと思った。

築き上げてきたものは一瞬で消えて、負債だけが残った。
いや、違う。
人生の全てを賭けて作った「子供のような商品」が残った。

細々とやっていくしかない。
広告費は一円もないから。

アマゾン、Qoo10で地道にやる。
すると思ったより多く「好意的なレビュー」が増えてきた。
全てをひとりでやってることに共感してくれる人もいるようだ。

利益がでるまで、なんとか資金調達しながらやるしかない。
こんなに愛されているんだから。

自分で、目の前の人に商品を紹介し、売る。とてもシンプルで自分らしい販売方法。それが「ライブコマース」だった。

新しい販路を探っている時偶然見つけた「ライブコマース:ピースユー」というもの。
スマホのアプリで販売するみたい。
ためしに覗いてみた。
いろんな商品を、友達に話すように売っていた。
今まで知らなかった新しい世界。
ご存知のように(笑)新しいものにはとりあえず顔を突っ込んでみる性格が幸いしたか、自分でやってみることにした。
(最初は「案件」として販売してくれるライバーがいたらなあと思っていたんだけど)

始めると本当に運良く「最初のお客様」が現れた。
その人から「商品の良さを聞いた人」が僕の配信に来てくれて、買ってくれた。

まるで近所の商店のように。
行きつけの珈琲屋さんのように。

僕は僕の持つ全てを披露することにした。
だって僕の作った商品は「僕自身」だからだ。
広告手法で売るのではなく、誰かに販売を依頼するのではなく。
僕の思いと、僕の特技を(笑)
歌って、絵を描いて。

自分という存在が許された気がした。
生まれて初めて(笑)自己肯定感ができた。
それがライブコマース。

まだまだ始まったばかりで、ビギナーズラックかもしれない。
でも、僕は実際に会ったことのない人に
「あなたはここで、ずっとお店をしててね」といわれた。
「あなたが存在することを歓迎するよ」と言われてるみたいだ。
そんなこと、感じたことがなかった。

まるで隣にいるみたいなお客さんのために、僕は僕をさらけ出す。あなたもいかが?

たった一ヶ月ちょっとで偉そうなことは言えないけど
スマホで、スマホの向こう側へ一人で話し続けてる新人ライバーの皆さんへ伝えたい。
誰も見ていない気がするだろうけど、誰かがきっと見てる。
いつか「こんにちは」とあなたのお店に来てくれる。

僕は商売人になりきれなくて数多く失敗した。
全てを失った。
でもここでは「商売人」である前に「人間」として大事なことを覚えていける。生まれたての赤ちゃんのような(アラカンだけど)気持ちで頑張っていこう。

多くの応援してくれる皆さんを感じます。
スマホの中だけでなく、隣にいるようなそんな気持ち。
ほんとにほんとにありがとう。

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