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「レントゲン」とヒーロー

息子が「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」と診断された。スポーツの練習などで繰り返して腰椎を反らしたり、回したりすることで起こる症状で、スポーツ選手は30~40%の人が分離症になっているそうだ。そうとう痛いらしい。私の息子は部活でバトミントンをやっているが、そこまで激しい訓練をしている、という感じではなかった。突然ある日「腰に激痛が走ると」訴えてきた。親としては心配なので、すぐに病院へ連れて行くと、分離症の初期だと診断された。愚息はその腰椎のレントゲン写真を撮ってLINEのアイコンにしていた。自分の怪我を自慢したいのはなんとなく分かるが、それに関しては叱っておいた。考えてみると誰もが中学生くらいに何故か「骨折」に憧れる時期がある(特に男子)。同級生が骨折してギプスを付けて登校してきた日は、みんなに声をかけられ、ちょっとヒーローになっていた。ギプスで腕を固定して首から布を引掛ける。このコスチュームがなんと神々しいことか!今から考えると馬鹿な話だが・・・。私も息子と同じくらいの年頃にどうしても「松葉杖」をついて歩きたくて、大げさに股関節が痛いふりをしたことがある。結局、母親の無知識の判断により『成長痛』との事で片付けられた。弟は中学生の時、しきりに「腰が痛い」と言っていた時期があった。その時も母親は『成長痛』と名医な判断を下し、病院には連れて行かなかった。今考えるとそれは完全に「腰椎」が「分離」していたのだと思う。そんな弟も今、身長180㎝を超え、元気で生きている。自然治癒力はすごい。でも、やっぱり病気と怪我に関しては自己判断と母親診断は危ないと思う。ちゃんと病院にいきましょう。

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