【突然交通事故にあった長男の闘病日記】10月26日(水) 216日目:coincidence
coincidence:偶然の一致
今日、ついに長男の下の歯にブリッジが入った。
保険会社とやりとりし、歯科医院で型を取り、抜けた上の歯3本分のブリッジを入れ、そして今日、抜けた下の歯2本分のブリッジが入った。
歯を治療するだけでも3か月近くかかった。
長かった。
夫が
「歯の治療も終わったので、最初の病院でお世話になったICUの看護師とERの医師にお礼を言いに行こうか」
と言った。
前から夫とは、いつごろお礼に行くのがいいかなぁ、と話していた。
長男は交通事故後に最初に運ばれた病院は、州立大学のレベル2のshock trauma center。
そこのERで救急処置をされ、その後ICUに移された。
約1週間後、顔面骨折の手術をするため高度な設備があるshock trauma center レベル1の州立大学のメインキャンパスへヘリコプターで輸送された。
ERでの適切な救急処置がなければ、ICUでの献身的な看護がなければ、今の長男はいなかっただろう。
なので、最初の病院に長男がここまで回復した、というお礼をしに行きたいと思っていた。
特に、看護師のPascalと医師のDr. Cain に会いたいと思っている。
夫が、病院に電話して彼らに会いたいことを伝える。
ICUのオフィッスに繋がり、そこの看護師にその旨を伝えると、なんとその看護師は今Pascalと携帯で話してる途中だと言う。
なんでも看護師のPascalはこの病院を既に去っていて、別の病院で働いているらしく、今日が仕事がoffのPascalと携帯で話していた最中だったらしい。
「coincidence !」
夫が言う。
病院の看護師が私達のことをPascalに伝えると、彼女は覚えていてくれたらしい。
特に、長男の日本語の名前と、私が病室内で折っていた折り鶴、その鶴をPascalにあげたこと。
看護師がPascalの了承をもらい、彼女の携帯番号を教えてもらえた。
Dr. Cain の勤務スケジュールと、Pascalのスケジュールを聞いて、それに合わせて病院に行く予定にしている。
ICUの病室ではPascalに何度も励まされた。
Dr. Cain の救急時の適切な処置がなければ長男がここまでこれなかっただろう。
Dr. Cain には、
「元気になったら顔を見せに来てほしい」
って言われていた。
ここまで回復できた長男を見てもらい、彼らに感謝を表したいと思っている。
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