7. 転職の経緯
おぜきです。
これまで6篇に渡って語ってきたキャリアですが、ここで現在に入ります。まずは今の会社への転職の経緯からスタート。
ちょっと長いですがもしよろしければご覧ください。
これまでのバックナンバーはこちら
Sansanへの転職
きっかけ
Sansanという会社で、情シス(Sansanではコーポレートシステム)でマネージャーを探しているという話をある人から聞き、またほぼ同じタイミングでエージェントからこの会社の紹介がありました。
IIJに入ったのは約1年半前。44才で何回目か自分でも指折り数えないと間違えてしまうくらいの回数の転職。
IIJでまだやりたいこと、やらなきゃいけないと思っていることは道半ば。でも、本当のキャリアプランはなんだったかということを考えました。
その結果、サービスを作ることではないと再認識したのでありました。いや、最終的にはそこに行き着くのだけども、その先があるといえば聞こえはいいのですが。
私は何になりたいのか
今もう既に40代半ばで、サラリーマンとして自分は何になりたいのか、終わりを考える時期にきていると思っていました。
そして、目標はCIO(Chief Information Officer)になることと決めたのでした。そしてその全ての要素をサービス化すること。これはJBS時代に考えていたことです。
理由は3つ。
ITを使ってビジネスを、会社を変えて世の中に貢献したいと思った
これから、人口が減っていく中で、CIOの需要は絶対に無くならないので、長くビジネスチャンスとなる
私みたいなキャリアの人間がそこまで辿り着けたらそれはそれで皆の希望になれるのでは(特に運用、ITIL畑の方)
せっかく、ITILを知り、システム運用、デバイスサービスから情シス向けのサービスの道に入り、サービスの建て付けをやったきたわけなので、これを活かさない手は無いなと。
しかし、守りのITばかりの経験が多く、攻めのITの経験値が足りなさすぎるので、それはやはり情シスにいないと経験できないなと感じていたところでもありました。
そして、この会社ならその課題を克服する道が開けるかもしれないと直感的に思いました。
ということで、Sansanの面接を受けることを決め、一次面接から「CIOになりたい」ということを主張し続けたのでした。
それでお前何言ってるんだ、と落とされたら仕方ないなと。
Sansanでの面接①
Sansanの面接は3回でした。
まず一次面接で、マネージャーの菊地(今は同僚なので以降敬称略)がValuesの一つ「意志と意図を持って判断する」を面接の中でサラッと言ったことに鳥肌が立ちました。この会社はちょっと他と違うぞ、と。
菊地はこちらでインタビュー受けてます。
SansanのカタチにMVVが書いてありますが、普通管理職でも暗記でさらっと言えないですよね。JBSのCustomer Firstは分かりやすくて好きでしたが、Sansanは8個もあるのにそれを暗記して言った。ここにまずやられたわけです。
この会社はもしかしたら、いい会社なのかもしれない、と。
また、菊地が実現したいと思っていることは私が強みを発揮すれば絶対に出来ること、でした。
Sansanでの面接②
二次面接は、現在の上司でコーポレートシステム部部長である三浦俊介でした。
彼のプロフィール、詳しくはこちらの記事でご覧ください。
音大卒、UIUXや電通マンを経てCIOで同じ歳。面接ではかなり盛り上がり、とても楽しい時間を過ごしました。これまで何度も面接受けてきましたが、こんなに盛り上がったことはなかったです。
お互いサバイバルしてきた、というのと音楽という共通点があり、Sansanが抱えているペインは、私の経験とスキルがあれば解決できそう、そしてその先にはCIOへの道もあるかもしれない、と直感的に思ったし、この面接でも言いました。「CIOになりたい」と。
そして、そこは実現できるように協力する、と三浦から言ってもらいました。彼の目にはCIOの先が見えていたのですね。
それ以外にも未来に向けたいろいろな話がシンクロした、感動的な面接でした。
40代半ばにしてなりたいものを連呼する、海賊王にでもなりたいのか、と自分で自分に突っ込みたくもななりますが、なると決めたのだから、もういろんな人に言って回るしかないなと。事実、入社してからSansanの寺田社長にもDMで言いました。
Sansanでの面接③
そして三次面接はVPoEの西場。この人は知る人ぞ知る有名人らしいです。
彼に私のこれまでよ経歴を説明したら、一言、「めちゃ面白いっすね」というコメントをもらい、読んでる本について語ったりしました。そして、本を読む数が少ないと指摘されたり、「CIOになりたい」と言ったら、「CIOで止まっちゃダメだ、その先を見据えないと」とコメントを頂戴し、その発想にぶっ飛びましたね。
また、今後のSansanの成長性についても質問しました。当時はコロナが収束しかかっているタイミングということもあり、名刺と言いうところで伸び悩んでる印象だったので、とても気になるところでしたが、そこも今後のビジネス戦略を説明してもらい、成長性を感じたことが最後の決め手になりました。
正直、これまで仕事が出来る人にはあったことありますが、「凄い人」にはあんまり会ったことがなかったんですよね。この人は本当に凄い人だったなということで、こんな人たちに囲まれて仕事をしていくのもいいかなと思いました。
面接のまとめ
3回の面接全てで、とても面白く、熱く、語り合えた事は、自分の人生の軌道を変えて行こうと思うのに十分な体験でした。
さすが、出会いからイノベーションを生み出す、という言葉をミッションにしているだけあるなと思いました。
人生にワクワクを取り戻せそうだという期待感を持ち、私史上最速で頂いた内定を受諾したのでした。
つづく。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?