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イルカ追い込み猟について思うこと

今年もまた残酷なイルカ追い込み猟が始まりました。毎年9月1日から3月1日頃にかけて、日本の太地町という小さな村でイルカの大規模な狩猟が行われます。人間の欲望と利益の為に囚われ殺されるイルカたち。

40年以上日本で生きてきた私はイルカを食べたことがある人に出会ったことはない。イルカ肉を食べる人など日本においても稀であることは事実なのでしょう。しかしながら特定の地域でイルカ肉は販売され漁師たちが入り江に追い込んだイルカを殺す方法は極めて残虐です。

更にイルカ猟の目的は水族館などへのイルカの生体販売であることは明らかです。捕獲されたイルカは訓練を受け、生涯を通じて所有者に利益をもたらします。結局のところ、イルカ漁は野生動物から利益を得たい人々の搾取そのものなのです。

先日、世界でも話題になったドキュメンタリー” the cove” に対して伝統文化的な目線で作られた “ behind the cove”を視聴する機会があったのですがインタビューに出てくる伝統文化を守ろうサイドの人々の言動はやはり動物搾取当然の人間のみの世界観に溢れた酷いものばかりでした。

伝統や文化を主張し残酷な習慣をやめない思考停止の人々を置き去りにして時代は先に進んでいます。ドキュメンタリー” the cove”が日本国内の多くの人々や世界へ向けてこれらの問題への気付きを与えてくれているにも関わらずその後に言い訳のように作られた“ behind the cove”はいつまでも動物を搾取し続ける人間様だけの世界観で生きている人々を更に強調した作品だなという印象を受けました。

イルカショーのイルカがどのように捕らわれて家族から引き離され厳しい訓練を受けてきたのか想像した事がありますか。入り江に追い込まれ殺されるイルカたちの血で染まった赤い海を想像出来ますか。私はどんな形であっても搾取には加担したくない。このような残酷な動物搾取をこの世から無くすために私たちが出来ることは彼らに支払わないことです。搾取する人々への利益を止めることが一番の早道だということを改めて主張したいと思います。


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