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視聴済み1000作品から推し映画を選ぶ Part.13 ヒューマンドラマ①(感動)編

ターミナル

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クーデターによって祖国が消滅してしまったヨーロッパのクラコウジア人、ビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、アメリカの空港にて足止めを余儀なくされる。その足止めの期間は数か月にもおよび……。

 笑って泣けるトム・ハンクス主演のヒューマンドラマの金字塔。国籍、人種、生い立ちが違う人たちが集まる空港という人間交差点で、ビクターというおおらかで不思議と人を惹きつける男を中心として、みんな関わり合い少しづつ変化していきます。その変化がとても心地よくて、あたたかい気持ちになれる素敵な作品です。

あん

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刑務所から出所したのち、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長となった千太郎の店に、徳江(樹木希林)という女性がやって来る。その店で働くことを強く希望した徳江を千太郎は採用。徳江が作る粒あんが評判となり、店は大繁盛。そんな中徳江は、つぶれたどら焼きをもらいに来ていた女子中学生のワカナと親しくなる。ところがある日、かつて徳江がハンセン病を患っていたことが近所に知れ渡り……。

 樹木希林さん、永瀬正敏さんらの名演が光る、とても日本らしいあたたかみのある作品です。

 誰しも少なからず抱えている後ろめたい過去。それでも、人と人が関わり合うことで、氷塊していくものがある。また再帰を切るきっかけになる。美麗な景色の描写と静謐な音のなかで、そっとささやくように大切なことを教えてくれる作品です。

プラダを着た悪魔

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アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来る。オシャレに関心のない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のジュニア・アシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まった。

 お仕事ヒューマンコメディドラマの名作。慣れないファッション業界で奮闘するアンディがお仕事のやりがいを見つけながら、大切な人と過ごす時間との間で揺れるというお話。

 気軽に楽しく見れて前向きになれちゃうバランス感が素晴らしい作品です。ファッションの力で身も心も変わっていくアンディの姿が眩しくて、自分もオシャレをしたくなっちゃう作品。

 そして、アン・ハサウェイがとにかく美しいです。

マイ・インターン

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ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッションサイトを経営・管理する会社のCEOとして充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、試練が訪れる。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの会社に来ることになり……。

 個人的プラダを着た悪魔と並ぶお仕事ヒューマンコメディドラマの名作。何か新しいことに挑戦するには何歳からでもいいんだと勇気をもらえる作品です。

 若者だらけのファッションサイト運営会社で70歳のシニア社員が働く姿は周りから不思議な目で見られますが、人生経験が豊富な彼を起点にまわりの社員も良い方向へと変わっていきます。

 この映画を見ると、周りの人の心を豊かにできるような歳の取り方をしたいなと思い、素敵な人生のひとつのありかたを示してくれます。

ショーシャンクの空に

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妻とその愛人を射殺したかどでショーシャンク刑務所送りとなった銀行家アンディ。初めは戸惑っていたが、やがて彼は自ら持つ不思議な魅力ですさんだ受刑者達の心を掴んでゆく。そして20年の歳月が流れた時、彼は冤罪を晴らす重要な証拠をつかむのだが……。

 「選択肢は2つ。必死に生きるか、必死に死ぬか」。絶望的な状況でも希望を持つことの大切さを教えてくれる作品。多くの人から名作と呼ばれる作品です。

無垢なる証人

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信念を貫くのをやめて現実と妥協することにした弁護士のスノ(チョン・ウソン)は、殺人事件の容疑者の弁護士に指名される。彼は容疑者の無罪を立証するため、唯一の目撃者である自閉症の少女ジウ(キム・ヒャンギ)に証言を依頼する。意思疎通が難しいジウに、スノは心を開かせようと努力する。

 法廷モノと聞くとお硬い印象がありますが、この作品はより人間ドラマに焦点が当てられた作品のため、法律系は…と苦手な人にこそ見て欲しいです。この映画では、登場人物たちの心の機微や感情の動きが丁寧に描かれていて強く感情移入できる作品となっています。

 「弁護士ではなく、一人の人間として貫く正義のありかは?」「自閉症という病気にどう向き合うのか?」という考えさせられるテーマもあり、とても見応えのある作品です。

ニュー・シネマ・パラダイス

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ローマのシチリア島の村。映画好きの少年・トトは映写技師のアルフレードと仲良くなりさらに映画へのめり込む。恋や兵役を経て映画監督になった彼のもとへ訃報が届き……。

 映画の素晴らしさを知ることのできる映画。名作です。自分のなかの好きなものと向き合いときに見ると必ず伝わるものがあります。

僕のワンダフル・ジャーニー

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ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、少年イーサンに命を救われてからいつも一緒に過ごすようになり、彼と強い絆を育む。やがて青年に成長したイーサンは大学入学で故郷を離れ、ベイリーは年老いて死を迎えるはずだった。だが、ベイリーはイーサンに会いたい一心で何度も姿を変えて生まれ変わり……。

 ワンちゃんのことが愛おしくなる作品。ワンちゃんって言葉は喋れないけど、普段こんな気持ちでいるのかなとか、ほっこり笑えたり、切ない気持ちになる場面があり、トータルでとても素敵な映画でした。最後は分かっていてもウルっと来てしまう。ペットを飼ってる人ならなおさらだと思います。

レオン

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ニューヨークの片隅に立つアパートに暮らす、寡黙で孤独な男レオン(ジャン・レノ)。その正体はすご腕の殺し屋で、トニー(ダニー・アイエロ)という男の仲介を経て暗殺を行っていた。そんなある日、彼の隣室に暮らす一家をスタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)とその部下たちが惨殺する。たまたま外出していた12歳になる一家の娘マチルダ(ナタリー・ポートマン)は、異変を感じてレオンの部屋へ向かって救いを求める。彼女をかくまったレオンは、そのまま一緒に生活を送ることになり……。

 愛の凄みを知る映画。何から何までオシャレな作品で憧れる一本です。言わずとしれた名作。

ヴィンセントが教えてくれたこと

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アルコールとギャンブルが大好きで、ちょっとクセのあるヴィンセント(ビル・マーレイ)は、隣家に引っ越してきたシングルマザーの12歳の息子、オリバー(ジェイデン・リーベラー)の世話をすることになる。酒場や競馬場へと連れ回し、ろくでもないことを教え込むヴィンセントに反発するオリバーだったが、嫌われオヤジに隠された真の優しさや心の傷に気付いてから、徐々に二人は心を通わせていき……。

 12歳の子供にギャンブルや喧嘩を教えたりと、はたから見たらろくでなしのヴィンセントおじいさん。でも両親が離婚している少年・オリバーにとっては、そんな彼が育ての親みたいなもの。やがてオリバーは、彼の人となりを知るうちに心を開いていきます。

 昔はこういうご近所さんとの交流も今より多かったのかなと思うと羨ましく思えます。重たくないほっこりするヒューマンドラマとしてとてもいい作品です。

ラストムービースター

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かつて映画スターとして一時代を築くも、今は落ちぶれたヴィック・エドワーズ(バート・レイノルズ)に、ある映画祭から功労賞受賞の招待状が届く。ヴィックは、歴代受賞者がクリント・イーストウッドらと聞いて参加するが、映画オタクの若者による自主上映会のような映画祭と知り腹を立てる。だが会場は故郷のノックスビルの近くで、彼の胸に懐かしい思い出が去来する。

 なかば騙されて名もない映画祭に招かれたかつての名優ヴィックが、付き添いの運転手リルと共に生家のある街を巡る人生のロードムービー。サクサクと見やすいですが、非常に重みのある味わい深い映画です。

 私たちは若い頃が人生のピークだと決めつけがちですが、この作品を通して、時が経っても素晴らしい時間はいつからでも作り始められるんだと教わりました。

しゃぼん玉

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親に見捨てられた果てに、通り魔となって老人や女性を襲い、強盗を重ねて逃避行中の伊豆見(林遣都)。宮崎県の山深い村に足を踏み入れた彼は、けがをしたスマ(市原悦子)を助けたのが縁で彼女の家に居候することになる。金を奪って逃げようと考えていた伊豆見だが、スマや伊豆見を彼女の孫だと思い込む村人たちと接するうちに、心の変化が生まれる。

 罪を犯した人間が、里の人間の温かさに触れて改心していくという現代版の昔話のような作品です。とても心があたたまりますし、愛情の大切さ、人と真摯に向き合うことの大切さが分かります。

 本来愛を注ぐべき親に見捨てられた伊豆見にとっては見ず知らずのおばあさん、おじいさんが親代わりであり、愛情を注ぎたい人ができて、ようやく愛というものを知るのです。

 また、舞台となる椎葉村の雰囲気、市原悦子さんのあたたかみのある演技が、この作品の大事な部分を特に形作っているなと感じました。

グリーンブック

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1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。

 トニーがシャーリーと旅する中でお互いの内面に触れて友情が育まれていく過程を描いたロードムービー。友人を馬鹿にした奴を殴るトニーとそれを庇おうとするシャーリーの関係性は正に親友そのもの。

 シャーリーを迎え入れるトニーの奥さんも素敵です。あと車の運転シーンで登場するケンタッキーフライドチキンを無性に食べたくなる。

ゆずりは

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葬儀社のベテラン社員として多くの死と向き合ってきた水島正二(滝川広志)は、新しく入社した高梨歩(柾木玲弥)の教育係を任される。高梨は言葉遣いはひどいが、ルールを無視してでも遺族の気持ちを考える優しい青年だった。そんな高梨と共に遺族たちと交流を重ねるうちに、水島の心境は変化していく。

 とある事件がきっかけで心を無くしてしまったベテラン葬儀人と今どきの若者の新銀葬儀人の話。めちゃくちゃ泣きました。オムニバス形式で素敵なお話を沢山詰まっている。人生を大切にしようと思う作品です。

 しかも、主役がコロッケさんというからビックリ。ご遺族の心に寄り添い、故人の意思を継ぐお手伝いをする葬儀屋というお仕事の一端を垣間見ることができます。

レッド・ファミリー

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誰もがうらやむ理想の家族を絵に描いたような一家。だがその正体は、母国からの密命を遂行するために韓国に潜入している北朝鮮の工作員チーム、サザンカ班だった。表では仲むつまじい4人家族だが、玄関のドアを閉めると階級を重んじ、母国の命令を順守するスパイ集団となる。何かと押し掛けてくる隣人一家を資本主義の隷属者と見下しながらも彼らに憧れを抱き、互いの階級を忘れて家族的な絆を育むようになる4人。そんな中、メンバーの一人が母国に残した妻子が脱北に失敗したとわかり……。

 表の顔は仲睦まじい家族、裏の顔は北朝鮮のスパイ。隣人家族との交流や数々の任務をこなす内に「任務」と「情」の間で葛藤することになり…。

 流石、韓国映画。見応えある脚本です。いい塩梅のコメディタッチで、暗くなりすぎず見ることができました。でもでも最後は…。

 本当に大切なことって何なんだろうと思わせてくれる映画です。

キューティー・ブロンド

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美容とファッションにかけては超イケてる、ベルエア育ちの天然ブロンド娘エル。ところが政治家志望のBFワーナーから「ブロンドすぎて議員の妻向きじゃない」とあっさり振られてしまった。しかしエルは、持ち前のポジティブ思考を発揮し猛勉強、彼を追いかけて名門ハーバード大の法学部に見事合格する。知的な女性に変身し、彼のハートを取り戻す作戦だ。

 振った男を見返すために勉強を頑張るポジティブサクセスストーリー。とにかく元気になりたい時に見たい映画です。恋人を見返したい!という純粋な気持ちで努力する姿は等身大で感情移入しちゃいます。


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